当初は「悪魔の飲み物」とされていた? 身近にある神と繋がれる飲み物“coffee”

自動販売機で缶に入ったコーヒーを販売するというのは、日本が世界初の試みでした。

今から1000年以上前から飲料として使われ、なおかつ、一部では「秘薬」とされてきた飲み物があります。今でも多くの人から好まれている、その飲み物とは「コーヒー」。

元々は、果肉をつぶしてその汁を薬的に飲んでいたとされているコーヒーですが、イスラム世界では特に珍重され、現在、コーヒーの起源とされているものには、ほとんどイスラム教が関わっているのです。

イスラム教の中でも、神秘的な思想をもつ修道者たちは、コーヒーを飲むことで、「精神を研ぎ澄まし、眠気を覚ましてから瞑想や祈りを行った」とされています。
しかしながら、現在のように豆を炒る形式がひろまるとともに、あまり宗教的には使われなくなっていったようです。

キリスト教では、イスラム教が基本的に飲酒を禁止していることから、キリストの血であるワインの代わりに、「悪魔から与えられた」コーヒーを飲んでいるとして、当初は「悪魔の飲み物」としていました。

しかしながら、コーヒーがヨーロッパに広まった当時の法王である「クレメンス8世」が自らコーヒーを飲み、その味に感激して、自らコーヒーに「洗礼」を与えることで、キリスト教徒でもコーヒーが飲めるようになったのです。

そこから、世界各地にどんどんとコーヒーが広まり、今でも使われている「ドリップ式」「エスプレッソ」といった飲み方も開発されていきました。
ちなみに、日本人も独自のコーヒーの飲み方を開発しています。
それは、「缶コーヒー」。

自動販売機で缶に入ったコーヒーを販売するというのは、世界初の試みでした。

厳密にいえば、その前にアメリカの会社が同じようなものを構想はしていたようですが、日本のように大量の自動販売機が設置されているわけではないアメリカでは、結局商品化はされなかったようです。

元々は宗教家によって、直感を鋭くし、感覚を覚醒することで神との対話にも使われていたコーヒーが、一般的になったわけですが、最近ではその効能にも注目が集まっています。

女性にとって嬉しいことに「ダイエット効果」と「美肌効果」があるとされているのです。
コーヒーの成分でもっとも有名なのは、「カフェイン」ですが、カフェインは「リパーゼ」という消化酵素の働きを活性化させ、それによって脂肪燃焼を促進させてくれます。

また、「クロロゲン酸」というポリフェノールも豊富に含まれており、こちらは脂肪の分解を促進するだけでなく、メラニン色素が過剰に作られるのを予防し、美肌効果をもたらしてくれるともいわれています。

色々な力を持つコーヒーですが、その効能を最大限に活かすためには飲み方を間違わないことが重要です。

・1日に何回かにわけて飲む
脂肪燃焼効果は3〜4時間程度できれてしまいますので、運動をはじめる前や、代謝が活発なタイミングで飲むと、よりその効能を活用出来ます。

・ドリップコーヒーを飲む
インスタントコーヒーや、缶コーヒーなどにも、カフェインやクロロゲン酸が含まれているのですが、ドリップコーヒーのほうがより含有量が多いので、ドリップがオススメです。

・ブラックで飲む
お砂糖をいれると、カフェインの働きが阻害されてしまいますので、できるだけブラックで飲みましょう。
飲みにくい場合は、ちょっとミルクを垂らすなどするといいかもしれません。

直感を鋭くし、美容と健康を助けてくれるコーヒー。

今回紹介したような飲み方を意識して、効果的に飲んでみて下さいね。

Mysterious drink “coffee”.
Is an effective drinking of coffee.