インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.21 〜オージャスを高める消化促進スパイス〜

アーユルヴェーダでは、「すべての病気は胃腸から始まる」と考えられ、消化力が弱いと、食べたものが適切に消化されずに、毒素となって胃腸の壁にべったりとくっつき、体のありとあらゆる体の不調の根源になり、その状態を放っておけばやがて、その個人の体質特有の病気が発病すると考えられています。
インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.21 〜オージャスを高める消化促進スパイス〜

■美容とオージャスのお話。<5>

食べたものが、約30日を要する複雑なプロセスを経て作り上げられる、オージャス。このため、食べたものがスムーズに消化されることが、まず始めの大事な一歩になるのですが。
今回は、そんな消化促進に役立つスパイスについてお伝えしたいと思います。

 

《オージャスを高める食べ物とハーブ》その4.消化促進スパイス

インドで生活していた当時、ある時インドの人たちと接しているうちに、気づいたのですが、それは、彼らがやたらと、食べた後の消化のことを気にすることでした。

食前に食べるパパド

食前に食べるパパド

食事をする前は決まって、儀式のように、紫玉ねぎの欠片にレモンを絞ったものを噛んだり、パパド(黒コショウやアサフォエティダなどのスパイスが練りこまれた、塩味がかなり濃い目のインド風パリパリせんべい。)をつまみ、あらかじめ食欲増進させて消化力を高めたところで、食事をしっかりと楽しみ、そして食後にはすかさず、口直しとさらなる消化促進を兼ねた、フェンネルシードをつまむ彼ら。

当時は、なにゆえに彼らをこれほどまでに消化促進へと駆り立てるのか。
ある意味執念ともいえる消化促進へのこだわりが、ずっと謎でした。

カラフルに砂糖コーティングされたフェンネルシード

カラフルに砂糖コーティングされたフェンネルシード

インドでは、スパイス入りのミルクティー、チャイが日常的に飲まれていますが、このチャイももともとは、消化の重い牛乳の消化を軽くするための工夫として、カルダモンや生姜、シナモンといったスパイスを入れたものと聞きます。

スパイス入りのチャイ

スパイス入りのチャイ

そして……

アーユルヴェーダのことを知るにつれて、ある時、腑に落ちました。

アーユルヴェーダでは、「すべての病気は胃腸から始まる」と考えられ、消化力が弱いと、食べたものが適切に消化されずに、毒素となって胃腸の壁にべったりとくっつき、体のありとあらゆる体の不調の根源になり、その状態を放っておけばやがて、その個人の体質特有の病気が発病すると考えられています。

このために、何よりも先に、「消化促進」することが強調されています。

さすがにアーユルヴェーダ発祥の国だけに、インドでは、世代から世代へと、自然な形で病気予防の知恵が受け継がれてきたようです。

 

消化促進! アーユルヴェーダ風カレー粉の作り方

消化促進スパイスの代表は、さまざまな消化促進スパイスを組み合わせて作られているカレー粉です。

カレー粉は、消化力を高め、消化不良や便秘を改善する効果あり、さらに、甘いものや刺激物についつい手が伸びてしまいやすい場合、甘い物や刺激物への欲求を減らしてくれる効果も期待できそうです

今回は、そんなアーユルヴェーダ風カレー粉の作り方をご紹介したいと思います。作り方はいたって簡単で、以下の材料を混ぜるだけ!

*ターメリックパウダー 小さじ15
*クミンパウダー 小さじ5
*フェンネルパウダー 小さじ5
*コリアンダーパウダー 小さじ5
*ナツメグパウダー 小さじ1

料理にももちろん使えますが、そのままハーブティーとして飲んだ方がさらに効果的です。一日二回、食事をとる直前に、小さじ1に対し、熱湯を200ccほど注いで飲むのがおすすめです。

前回の記事はコチラ:
インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.20 〜美容と健康を促進するハーブ『トゥルシ』〜