エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育てPART.39~迷った時は赤ちゃんの声を聴こう!(潤治編)

娘に対する自責の念から救ってくれた 天使からのメッセージ

十数年前、寛子と結婚するときに、多くの人がアドバイスしてくれました。 「結婚したら、自分の時間が無くなるよ」 「自分の好きなように振る舞えなくなるから気を遣うよ」 「今のうちに遊んでおいたほうがいいよ」 それらのアドバイスはあながち間違ってはいませんが、全てに当てはまるものではないと感じます。 それらのアドバイスどおりに感じることもしばしばありましたし、それらのアドバイスは正しかったとその価値観を自分の観念にすり替えることもできましたが、それは責任転嫁でもあると、パートナーと対話するうちに感じるようになりました。 ふたりという単位で考えることが新しい可能性と楽しさをもたらしてくれました。 そして、娘の小葉がやってきた時、同じ感覚になりました。 「家族」という単位で考えるのが前提で、そのことが自分を縛るもののように感じる時が出てくるのです。 自分の時間は無くなり、ふたりでお互い好きなように振る舞っていた時とは比べものにならないくらい赤ちゃん中心の世界です。食事も睡眠も、そしてトイレに行くことすら自分の自由ではないと母親の寛子を見ていて感じます。父親の僕も多少はその束縛を感じていました。 そのなかで一番の心配事だったのは、仕事をどう運営していこうかということでした。 夫婦で運営しているセラピーサロンですから、赤ちゃん中心の生活がそのリズムやペースを変えてしまうのは不安でもありました。 ふたりで寝ても覚めてもワークショップやレッスンなどの企画、セラピーに対する考えやヴィジョンを共有していましたから、その時間が極端に少なくなっていくにつれて未知の世界に飛びこんだような気持ちになりました。予測のつかない世界はとても怖くて、逃げ出したい衝動に襲われることもしばしばありました。 実際、産後はほとんど仕事をすることは出来ず、さまざまなお問合せやお申込みに応えることが出来ませんでした。収入も大幅に減りました。セラピーを通じての経済活動ができないことへの苛立ちすら感じる始末で、新しく家族になってくれた娘の可愛さと、自分のなかに湧き起こる醜い感情に自責の念が生まれました。 「赤ちゃんがやってきたら、自分の時間が無くなるよ。」 というアドバイスはそのとおりであり、産後のドタバタと共に不安は増大していきました。 しかしその時、あるひとつの考えが浮かびました。 それは天使からのメッセージとも言えました。 赤ちゃんが僕たちのもとにやってきてくれたことは奇跡であり、その奇跡を信頼するなら、今を十分に楽しむことではないだろうか。 「この人生の流れを信頼してみよう。」 と覚悟を決めたのですが、心のなかでは断崖絶壁に向かってブレーキの利かない自転車を走らせるような気持ちでした。

本当の覚悟とは 人生の流れを信頼すること

「何かを決めるということ」は波動をあげるのか、心は落ち着き、ブレーキのない自転車でも根拠のない自信のようなものが湧き起こってきました。覚悟はギャンブルのような心ではなく、自分の人生がどうなろうとベストだと信頼することだと学ぶことができました。 産後、1ヶ月が過ぎる頃、ある会社から新しい仕事の申し入れが我が家にありました。 外出もままならない頃でしたので、その会社の方に無理を承知で我が家での打合せをお願いしました。その依頼を快く受け入れて、我が家でのミーティングとなったのです。 仕事の形態は少しずつ変化し、校正・監修などの仕事もするようになり、声の収録という予想もしていない仕事もやってきました。僕たちの今までの仕事を支持して下さるような機会もあり、目に見える形での応援が多くなりました。 いつでも人生は予想を超えた祝福を僕たちに与えてくれますが、その与えるタイミングを待てずに焦り、独り相撲をして自爆することも自分の人生を省みて感じることが多々あります。 目に見える結果や予測や想定の範囲内では辿り着けない場所に、「人生の流れを信頼すること」でいつの間にか辿り着くことがあると学びました。 それは、娘の小葉という天使がそっと囁いてくれた導きでした。 人生の大きな流れに身を委ねるということを身体で理解した瞬間でした。