『ルーンマスター杉原梨江子 ~北欧の聖なる文字ルーンからの伝言~』 第21回

『ルーンマスター杉原梨江子 ~北欧の聖なる文字ルーンからの伝言~』 第21回

photos by Rieko Sugihara

愛の女神バラが美しい季節ですね

今、バラの花が美しすぎます。うっとりして立ちどまって動けなくなることも……。ギリシャでは愛の女神アフロディーテに捧げられた花。花びらをワイングラスに入れると、愛、春、美、若さなどが織りなす喜びをシンボライズすることになります。

大好きな人とのディナー、ワインにバラの花びらを1~2枚浮かべてください。女神アフロディーテの力を借りて、恋の魔法をかけましょう! あなたの美しさがふわっと浮き上がり、恋はもっと燃え上がるはずですよ。

魔から守護する「トゲのルーン」

5月になって、新しい環境もそろそろ慣れてきたころではないでしょうか。周囲ががらりと変わったあなたもいると思います。ちょっとずつトラブルが浮上し始めた人もいるかもしれません。とくに人間関係での摩擦は心が痛みますね。そんなとき、あなたの心にはどんな思いが積もっていきますか?

「私は悪くないのに、どうして叱られるの」「あの人のせいなのに、私ばかり非難されるなんて!」と他人を責める方向に行く人。反対に、「私が悪かったわ、どうしよう」「私のせいだわ、相手を傷つけちゃった」と自分を責める方向に行く人。大きく二つの精神状態に分かれると思います。私はそうね……どちらかというと後者のタイプ。何かあると、「悪いことしちゃったな」「相手の心を傷つけなったかな」と思ってしまいがち。

でもそんな時、私は勇気を出して相手と話をするようにしています。すると、何の問題もなく、トラブルが解消したり、お互い納得し合って、より密接な絆を結べたりします。人間関係でのトラブルは双方に問題があることが多いのですが、両極端な“他者責め”“自分責め”は、どちらにとってもいいことではありませんね。

人を糾弾する魔、自分を責めて傷つける魔から身を守りましょう。そこで今日は、魔除けのルーン文字をご紹介します。魔除けといっても、漠然とした危険や悪いことから身を守るためだけの魔除けではなく、自分の心がつくり出す「魔」を避けるルーン文字です。

【トゲのルーン/TH ソーン】


神秘の力:魔除け、邪気邪念から身を守る、恐れない心、新しい扉を開く


【トゲのルーン(ソーン)】は、「魔除け」の力を与えます。他人の邪気邪念から守る力、日常のいやな出来事から身を守る力。といっても、毎日が平穏無事にすむわけではありません。何が起ころうと、自分を傷つけない心、自分を否定しない心、へこたれない心をあなたはもつことになるのです。
今抱えている問題が不利なことだらけでも、あなたの考えに反対する人が多くても、恐れることなく、一歩を踏み出す力を授かります。

思い描いてみてください。野バラの枝にびっしり生えたトゲトゲを。うっかり手を伸ばせば、傷だらけになるほどのトゲの鋭さ。あなたは思わず、手を引っこめるでしょう。いえ、もしかすると、あなたに手を差し伸べた人をグサッと刺しているかもしれません。

何かトラブルが起きたとき、他人を責めがちな人は、相手の心にささったトゲを想像してください。トゲはやがてあなたのところにはね返ってきますから。自分を責めがちな人は、自らトゲをさすようなことはもう、やめてください。「私なんて」「どうせ無理」と自分を卑下する心も取り除いてくれます。

【トゲのルーン(ソーン)】が導くのは、新しい扉。
未来はいくつもの門を用意して、あなたを待っています。門を開くのも、素通りするのもあなた次第ですが、開かなければ状況は変わりません。

門をくぐった先がイバラの道であったとしても。美しいバラにはトゲがあるように、素知らぬ顔で微笑みながら、道を進んでいきましょう。その先には今のあなたには想像もできない、すばらしい人との出会い、出来事が待っています。


黄色いバラの花言葉は「嫉妬」が有名ですが、「名誉」という良い意味もあるのです。