僕らの先輩は38億年先輩?

僕らの先輩は38億年先輩?

僕らは今この瞬間も菌と活動を共にしている

人間の体には外にも内にも色んな菌が100兆個以上も存在しています。
100兆と言われても、まったく想像出来ません。

地球人類の総数を合わせても70億人ですから、1兆にも満たないわけでして。
それが、この体に常に存在してると思うと、自分が菌みたいな感覚になってきますね。
自分なのか?菌なのか?みたいな。

ちなみに人間の細胞の数は60兆個ほどなので、細胞よりも多い事になりますね。
ただし、誰でもわかるように、菌は肉眼では到底見えませんから、100兆個いたとしても、僕らの生活にはなんの支障にもなりません。

いつも思いますが、これが見えてたらえらいことですね……。

その菌が常に僕らの体で生きていて、常に共に活動していて、生死を繰り返しています。
この原稿を書いてる時も、読んでる時も、一瞬たりともその運動は終わる事がありません。

例えその拠り所とする生物が死んだとしても、腐敗菌が肉を腐らせ大地に還します。
大地に還った肉は、また地中の菌や、微生物によって有機体に分解され、それが植物の栄養になります。そういう循環はこの地球のこの環境がある限りあらゆる所であって、消える事はありません。

そう考えてると菌の動きというのは、いわば地球の代謝と言えます。
こういった超自然発生的な、自発的で、それでいて僕らには無意識の活動が体の外にも内にも行われている。
それが地球では大前提で、当たり前で、その中で僕ら人間が生きています。

僕ら人間という存在は、どういうわけか、自意識が過剰に働いてしまっていて、人間が万物の頂上だとか、全てが意のままにコントロールできると思ってしまいます。

生命の大先輩は39億年前から地球に住んでいる!

今までの地球の歴史を一年で例えると、人類が出現したのは12月31日の大晦日の数時間前、になるようです。
原始生命体が誕生したのがおよそ39億年前と言われていますから、1年に例えると2月後半になるようです。
明けましておめでとうの、1ヶ月半後で、僕ら人類はそこから9ヶ月以上も後です。

現実的に今の地球では人間が思うように、人類が頂点の存在のように生きているように見えますが、地球生命の大先輩は39億年前からおられます。
人類の先輩をホモサピエンスとすればおよそ20万年前、原始生命体(古最細菌は38億年)は39億年先輩なので、ちょっと次元が違いますね。

今の世界というのは、過去の先輩、先人の活躍なくしてはありえない、と皆さん周知の通りですが、我々人類が誕生するためには菌や原始生命体の活躍なくしてはありえませんでした。
人間同士だと当然同属ですから先輩を敬ったりしますが、人間はそれ以外の存在を同じように扱ったりするのが苦手です
さらに人間は頂点だ、という考えがあったりしますから余計に。

菌等は我々の存在それ自体の先輩ともなってきますが、38億年も先輩でしかも目に見えませんし、いくら大先輩といえども、これだけ存在が違うと接し方がわからなくなるのも当然です。
でも、間違いなく、軽視すべきではないというのは前途の通りです。

滅菌の果てには「人類滅亡」!?

人間同士も、先輩や先人を軽視するような社会はほとんどありませんし、年寄りを大事にしない社会というのは、ほとんど崩壊手前のような社会です。
だから菌をないがしろに、軽視する社会というのは、僕はこれはもう崩壊寸前ではないか、と思います。
さらに言えば、菌は我々の大先輩で祖先と言っても過言ではありませんし、前途のように我々の体には無数の菌がいるのですから、ちょっと極端な話、菌≒人、とも言えるんではないかと思います。

さらに菌を人に代えたら、滅菌は滅人であって、滅菌の果てには「人類滅亡」となるのではないかと思います。
地球の代謝である菌なくしてこの世界はあり得ません。
といっても、地球の菌を全て滅する事など、どれだけ科学が進んでも不可能だとは思いますが。
そういう意味で、菌の扱いというのは、単純にどれが良くてどれが悪く、どれを生かしてどれを殺すか、というのは本来我々の価値基準で決めれるものではありません

人間の社会ですら、単純に誰が善で誰が悪、と決めれませんから。
全ての菌の存在というは必然があってそこに存在しているのだから、ある菌を殺菌する場合は、単純に人間の基準だけで殺す、という動機では本質的には意味がないのではないか、と思います。
殺菌などする場合でも、「ある状態を生かすために、この場合はある菌を殺すが、しかしその反動は確実にある」、という具合に考える方が妥当かな、と個人的には思います。

ある菌を殺した後はバランスが崩れますから、それが大なり小なり巡り巡って自分に関係してくるはずです。
昨今のなんでもとりあえず殺菌、抗菌、除菌ブームでは、必ず反動があるはずです。
菌の進化スピードというのは恐ろしく早いので、耐性菌が出てきたりするのも、こういった不必要な菌を軽視した人類の行為が原因だと思います。

と、なんだか小難しい事になってきましたが、地球の大先輩の言う事は良く聞いて、まさにこの瞬間共生していますから、たまにケンカするでしょうけど、出来たら仲良く地球で一緒に生きて生きたいですね。