時代遅れ!! 上から目線のモノの言い方!~コミュニケーションの大切な鍵とは?

自分も相手も豊かなになれるコミュニケーション

私たちは日々、様々なシーンで、たくさんの人達と関わりながら生きています。当然ですが、いろんな人がいます。性格や価値観など様々です。だから人間同士の関わりって楽しくもあり、時に辛く感じることもあります。「人と関わることが大好き!」という人もいれば、人間関係が億劫だと感じている人もいると思います。

これだけ人がたくさんいれば、好き嫌いや相性の良し悪しが生じるのは仕方がないことだと思います。考え方や価値観は人それぞれです。簡単に変えることはできないし、変える必要もありません。ただ、それを相手に押し付けたり、強要したりすると嫌われてしまいます。「良かれと思って言ってあげているのに!」とキレだしたら、ますます問題です。恩は売るモノではないのです。そっと与えて心地よい気持ちをつくってあげるモノなのです。

仕事上の付き合いだと少し変わってくるかもしれませんが、基本的に人付き合いは「対等」でなければいけないと思います。お互いを尊重しあってこその付き合いです。もちろん、師弟関係だったり、先輩・後輩の関係だったり、なんらかの上下関係がある場合もありますが、そのときには次のことを意識することが重要になってきます。

「ゴールをどうするか?」ということです。例えば、子供が部屋を片付けず、いつも散らかしっぱなしだったとします。ここで「私は、あなたのためを思って言っているのよ!」という枕詞をつけて、ひたすらダメだしをしたらどうなるでしょうか。私ならムッとします。反省したくなくなりますよね、そういう言い方だと。なぜなら、人は無意識に言葉の裏の意味も敏感に読み取っているのです。特に感受性の強い子供はそうだと思います。

「私のためを思って? ホントは違うよね。言うことを聞かせるのが目的だよね。それって支配や命令であって思いやりでも教育でもないよね」と一瞬のうちに気づかれてしまうのです。もちろん睨み付けて「どうすれば良いと思う?」とか「そんなんじゃダメだね」とかは論外です。見下されていると思われたら、そこに信頼関係など生まれるはずもありません。

ゴールを設定する

では、どうすればいいのでしょうか。最終的に、部屋を整理整頓できるような習慣を身につけて清潔で爽やかに暮らせるようになって欲しい。そうすることで、子供も私もスッキリした気分になれる!」と思ったなら、睨み付けたり、軽蔑の眼差しを向けたりするのではなく、対等な人間として自分の感情や想いを伝えればいいのです。「私、仕事後で疲れているの…。せっかく家でリラックスしようと思ったら部屋が散らかっていて、ちょっと悲しかったの…。キレイなお部屋だと、とっても癒されるでしょ。協力してくれるかな?」と言えば、少々面倒ではあっても「なるほど!」と思ってくれる可能性が高まるのです。「人生の先輩として言わせて貰うけど……」とか「親の言うことは無条件で従うのが当たり前でしょ……」というニュアンスを含ませると、そっちの心理を優先的に認識されてしまいます。

だから、ゴールを設定する際に大切なことは、自分の本心をきちんと理解し、まとめることが先決なのです。

自分の気持ちが分からない人に、誰かに自分の気持ちを理解してもらえるなんてことは、ほとんどの確率であり得ないのです。人間は感情で生きているのです。想いこそがすべてなのです。

現代人はコミュニケーションを支配関係だと勘違いしている人がとても多い気がします。しかし、これはとても致命的な問題です。心は自分に存在するように相手にも存在するのです。コミュニケーションとは心と心のキャッチボールなのです。自分の想い、相手に対する願い、きちんと考えながら話をすれば、平和な家庭、そして平和な世界をつくっていく第一歩になるかもしれません。

 

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