スピリチュアル体験を通して始めたカンボジア支援活動PART.13~カンボジア王国の皇女シソワット・カンタレス妃殿下

カンボジア王国皇女シソワット・カンタレス妃殿下

私たちがカンボジアでNPOの支援活動をする際に、現地NGO/Hope Of Cambodiaにご協力をいただいています。そのNGOの代表を務められているのが、カンボジア王国の皇女シソワット・カンタレス妃殿下です。妃殿下はいつも私たちの活動のサポートと協働をしてくださっているのです。

カンボジアという地域で活動するには、現地のサポートがなくてはとても困難です。ましてや、カンボジアの言葉はとても難しくて、私たちがすぐに覚えられる言葉ではありません。現地の人たちとの信頼関係を築く上で、妃殿下のサポートなしでは活動を続けていくのは不可能といってもよいでしょう。

妃殿下は内戦でとても悲惨な体験をされて、長くアメリカでの生活を余儀なくされていらっしゃいました。その苦労は、私たちには計り知れないものです。そして、国に帰還されてから、カンボジア再建のために、カンボジアの人々が平和と調和の中で生きることを目指し、人々が個人の生活、カンボジアの文化、さらに世界の一員であることに対する自信と誇りをもてるよう意識向上を促し、人々に希望をもたらすことを目的としたNGOを立ち上げられたのです。

妃殿下は自ら農地に赴き、ときには農作業に加わられたり、手織りシルクの貧困の村を訪れて、私たちといっしょに指導にあたられたりしています。常に妃殿下は、カンボジアの貧困層の人たちや子どもたちに更なる反映をもたらすことができるよう尽力されているのです。私たちや村の人々にも分け隔てなく、思いやりの心で接して下さっているので本当に助けられています。

初めて、妃殿下と地方のマンゴー畑に訪れた際のことです。車が泥にはまって動けなくなり、私たちは車を降りなくてはならなくなりました。そのとき、私が降りた途端に足が泥の中にはまってしまったのを、妃殿下は真っ先に私の手を取って助けてくださったのです。そのせいでご自身も泥まみれになってしまわれましたが、いやなお顔など一切されず、それどころか、お互いの泥まみれの姿に笑いが止まらなくなり、私は心を「ホッと」させていただけました。

手織りシルクの村に訪問した時には、炎天下の中、長時間にわたって小舟にいっしょに乗ってくださりました。その帰りの船では、なんと魚が小舟に飛び込んできたのです。皆ビックリしましたが、妃殿下によると、それは「吉兆」で、とてもよい知らせなのだと教えていただきました。

こうしてお互いにコミュニケーションを深めさせていただいているおかげで、文化と知識の交流をさせていただく中で、様々な問題点が明確になっていきました。
そして、カンボジアに起きていること携わらせていただいたことにより、私たち自身が日本人に起きている問題、個人に起きている問題点をリアルに感じ、この世界に起こっていることも,まさに自分たちの心が作っている世界なのだ、ということが理解できていくのです。

今年3月、クメール伝統織物研究所の「伝統の森」で行われた「蚕祭り」に妃殿下はご参加してくださり、国内外の方々にとっても大変励みとなりました。

また、妃殿下は、友人が主催している「こころの絵本」プロジェクトにも参加協働してくださっています。これは、カンボジアの子供たちに「こころの絵本」を読み聞かせして、子供たちの心の教育に役立たせようというプロジェクトです。

6月24日には日本に来日され、京都で講演をされる予定です。「こころの学びを育むネットワーク作りミニシンポジウム」。本当に素敵なカンタレス妃殿下のお話をお伺いできる機会ですので、是非ご参加下さい。