アーユルヴェーダ・インタビュー第五回~ミナクシ・ジョシ先生PART.1~

アーユルヴェーダの情報サイトであるアーユルヴェーダライフさんが、アーユルヴェーダの権威の方々に行ったインタビューをTrinity WEBでもご紹介させて頂けることになりました。5000年の歴史があるインドの叡智、アーユルヴェーダ。その深い叡智をご紹介します! 今回は、ミナクシ・ジョシ先生のインタビュー第一弾です。

アーユルヴェーダ・インタビュー

インド・デリーで複数のアーユルヴェーダ施設の運営を行われ、また基幹病院(Artemis Health Institute (AHI), Gurgaon)の勤務医でもあるヴェーディック・ヒーラーズのミナクシ・ジョシ先生にインタビューの機会をいただきました。

ミナクシ先生は、ハリヤナ州・Maharshi Dayanand Universityにてアーユルヴェーダ医学課程外科博士課程を修了、ハイデラバード・アポロ病院にて「予防医学療法」修士課程、マニパル・Kasturba Medical Collegeにてパンチャカルマとクシャラスートラの修士課程をそれぞれ取得されています。AMDA(特定非営利活動法人AMDA:ASIAN MEDICAL DOCTORS ASSOCIATION)のインドメンバーとして日本からの医師団と共に貧困層への支援活動を行われるなど、インドの社会活動にも積極的に関わっておられます。今回のインタビューは、インド・デリーのミナクシ先生のオフィスで行わせていただきました。

アーユルヴェーダについて

– はじめに、ミナクシ先生のアーユルヴェーダに対するお考えや想い、またアーユルヴェーダ診療を行う際に心がけておられること等をお話いただけませんか。

アーユルヴェーダ診療において心がけている事。それは疾患の対処ではなく、人間がよりよく生きる(ウェルビーイング)ためにどうしたらいいのか、いくつもの視点から問診し検証をする事です。例えば、疾患そのものではなく病気を引き起こしているその人自身のあらゆる状況、または生活習慣などです。

まず私達は、患者さんの毎日の生活、食習慣、運動量、そして最も重要な精神面でのストレスや感情へ直接妨げとなっている原因が何であるかを調べます。なぜなら、これらはホルモン・バランスに悪影響を及ぼしたり、糖尿病、肥満、心臓病、がんなどの引き金となる可能性が高い要素だからです。その後、その患者さんの生活習慣や、食べ物、運動量、その妨げになっているものに対してのアドバイスを行います。

つまりは患者さんが住んでいる地域の特性を理解しながら、全体的な改善を促すのです。患者さんの診断をする際は、まず疾患の状況を考慮しながら、個々のドーシャ・体質(プラクルティ)を診断します。ドーシャ・プラクルティを把握したら、正常な時との差をわりだし、アンバランスになっているものがどうやったら元にもどせるかを見極めます。

その際、患者さんの国籍、宗教、食習慣によって食事法・運動・ヨガ・瞑想・ハーブ・パンチャカルマトリートメントなど必要に応じてアドバイスします。


また1年に4回の健康診断と、向こう1年間の体のデトックススケジュールをしっかり立てて見直し、そしてその計画に基づいて生活習慣を改善することをお勧めしています。また既に疾患をお持ちの方におかれても、症状の改善する可能性があるハーブを処方しています。

ここでひとつ申し上げたいのは、アーユルヴェーダは病気に関する単なる科学ではなく、心身共に幸せに、健康に、よりよい人生を送るための重要な指標だということです。すなわち、アーユルヴェーダの総括的な考え方として、地球上すべての自然の中で、あなたがいかに平和で穏やかに心身共に幸せでいられるか、社会的責任を全うできるか、を説いています。

この考え方は5,000年以上を経た今の時代にこそ、心がける必要があると私達は考えています。私個人の想いとして、多くの皆さんがアーユルヴェーダの生活様式を取り入れて、患者さんが「ゼロ」になってくれることを本当に願っています。

~PART.2に続く~

◆転載元「アーユルヴェーダライフ」
http://www.ayurvedalife.jp/interview_20130223.asp
◆取材協力
Nomadasia
http://www.nomadasia.net/

【ヴェーディック・ヒーラーズについて】
ヴェーディック・ヒーラーズは、治療と診断が専門のクリニックセンターです。センターはグルガオンがメインとなっており、その他にトリートメントサロンとしてデリー市内とファリダバードで施術が受けられます。今年(2013年)にはさらに場所を拡大する予定です。センターでは、乳幼児と母親・妊婦の方のための特別な医療プログラム、デトックス・心身のリセット(再生化)のための3~5日のプログラム、ビジネスマンのためのストレス対策講座、出張講習等も行っています。また社会活動としても、日本のNGOと協力し、医療ボランティア活動(AMDA)も行っており、主にインドで治療活動をしてくださる日本のドクター達の現地サポートを行っています。

ヴェーディック・ヒーラーズ|Vedic Healers
http://www.vedichealers.com/

【Nomadasiaについて】

Nomadasiaはヴェーディック・ヒーラーズと事業提携し、インドで初めての「日本語で受けられるアーユルヴェーダ・コース」を行っています。出来るだけ多くの方々にインド本場のアーユルヴェーダを学んでいただきたいと考えたことから、滞在費用を抑えることが可能なアットホームなホームステイ形式(ご希望によりホテル滞在も可能です)をお選びいただくことも可能です。またこのホームステイ形式によって受講者の方はちょっとしたプチ・インド生活を体験することもできます。コースの終了後には修了証書を発行、希望される方にはメールでのアフターサポートも行っています。

Nomadasia
http://www.nomadasia.net/
日本での連絡先:
東京都港区六本木4-8-7 7F、TEL 03-6864-8614(ノマダシア・田澤 宛)