アーユルヴェーダ・インタビュー第4回~蓮村誠先生PART.4~

アーユルヴェーダの情報サイトであるアーユルヴェーダライフさんが、アーユルヴェーダの権威の方々に行ったインタビューをTrinity WEBでもご紹介させて頂けることになりました。5000年の歴史があるインドの叡智、アーユルヴェーダ。その深い叡智をご紹介します! 今回は、蓮村誠先生のインタビュー第四弾です。

アーユルヴェーダと西洋医学2

アーユルヴェーダでは「完成された健康」という定義があり、全ての人はそこを目指すものという考え方があります。私たちのクリニックには「そこそこ健康な方」「少し病気な方」「大病を患っておられる方」など様々な患者さんがみえられますが、私たちは皆さんに同じように、全ての方が最上な健康を得られるようにするためのアプローチを行っています。

重い病気の方にアーユルヴェーダ医療を行うことで健康状態が改善されていくということは勿論ですが、「そこそこ健康な方」にも同様なアーユルヴェーダ医療を行うことで、その方はより一層健康になって、現在よりもっと元気になられていくのです。

西洋医学では病気による痛みを消すことは出来ても、健康になるということはありません。その部分の症状を緩和することが出来ても、身体全体を健康にするというものではないのです。これは西洋医学が悪いと言っているのではありません。西洋医学は必要なものであり、生死に関わるような緊急性のある重い症状に対処するためには西洋医学は大変有効です。

ここで言っていることは、西洋医学が病気をみる、病気に対処する医学であるということなのです。西洋医学では特定の内臓疾患の患者さんに対して、臓器や組織といった単位で診ていきます。これは西洋医学が病理学、細胞病理から発達している学問ゆえです。西洋医学の医療では、病気の発生している部位に対して局所的に対処はしますが、患者さんその人を全体として診ることはありません。

病気として現れた部位に対して処置を行い、一時的にはその部分を修復しますが、また別の箇所に問題が出てくるといったケースも少なくありません。これに対してアーユルヴェーダでは、患者さんその人を全体として捉えます。処方も「完成された健康」を目的として行い、その人全体を整えることで、どこか部分的に病気として現れているものについても、自然に消えていくものであると考えます。

アーユルヴェーダは、人を全体として整えていく、健康にしていく医学であるということです。私たちは、本来のアーユルヴェーダが「完成された健康」のための知識であることを再認識し、それらを基にしたアプローチについてもっと大切に取り組んでいく必要があると考えています。

~PART.5へ続く~

★PART.3はコチラ

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■転載元:アーユルヴェーダライフ
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■取材協力
医療法人社団邦友理至会 マハリシ南青山プライムクリニック
http://www.hoyurishikai.com/

■今回のインタビューでおうかがいさせていただいた場所)

医療法人社団邦友理至会 マハリシ南青山プライムクリニック
〒107-0062 東京都港区南青山1-15-2
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マハリシ・アーユルヴェーダ専門医療機関としては日本初の広域医療法人である私たちは、1992年よりマハリシ・アーユルヴェーダ専門医療機関として医療活動を行って参りました。
マハリシ・アーユルヴェーダは、対症療法を得意とする現代西洋医学に対し、個々の生命力(自然治癒力)を高め、各種症状の軽減、病気の予防、そして健康増進を実現するための医療です。
また、2005年には多くの方のご要望にお応えすべく新たに美容プログラムも拡充させ、マハリシ南青山プライムクリニックを開設いたしました。