松田有真のミラクルHappy☆Life宮古島~しあわせ島時間PART.2 命を繋ぐ大事なお水⑫

【友利のあま井】(トムズゥアマガー)

三角形の形をした宮古島の底辺の辺り「城辺(ぐすくべ)町」の「友利(ともり)」という所にも自然洞窟の水の湧き出るスポット「降り井(ウリガー)」があります。それが、「友利のあま井」です。

「友利のあま井」は県指定有形民俗文化財に指定されている自然の井戸です。「友利のあま井」は、2回の地殻変動で形成された井戸だと推測されていて、入口から水が湧き出る場所(湧水口)まで深さは約20メートルと相当深い! 長年の歴史を彷彿させる摩耗した階段(写真右)。足元に気を付けながら、ゆっくりと降りて行きます。「友利のあま井へ行ってみてください……」「そこへ行くと体が勝手に動き出して自然と踊り出すようになりますから……」。2011年の移住後にふとしたきっかけでご縁を頂いた不思議なお方、キラキラスマイルの「リーホーさん」にそのような事をお伝え頂いて、初めて訪れたことがきっかけでした。

 

「友利のあま井」は写真をご覧頂くとお分かりになる通り、階段を降りると幾つもの鍾乳洞がたれ下がっているのが見てとれます。石段を降りて行く途中、一つ太い鍾乳石が突出しているのが印象的でした。「コンコンコン……」鍾乳石をそっと叩いてみると、まるで中が空洞になっているような音が聞こえるので不思議です!

 

真っ暗な洞窟の奥まで入るのが怖く、付き添いで湧水口まで案内して下さったリーホーさん。島の人達はとても親切で素敵な方がいっぱいです! リーホーさんもキラキラスマイルの素敵なお方☆

水が湧き出ている湧水口付近は昼間でも真っ暗! ライトを持参しないと周囲が見えない位。

湧水口から上を見上げるとこのような感じ。

「友利のあま井」は、自然に出来た洞窟としては規模が大きく、水量は豊富で水道が出来る前には近くの集落の人たちが飲み水や生活用水として1日に何回も水汲みをした井戸だったそうです。水を汲む為に、1日に何回も重い瓶を担いでこの階段を昇ったり降りたりしたことを考えると、それは大変な苦労であったことが思い起こされますよね! 古くより島の人々の暮らしを支え、命を繋いでくれていた有り難いお水に心から感謝です!