生理痛専門治療院から「生理痛をなくすためにできること」PART.4~生理痛と行動習慣

<生理痛と行動習慣>
「仕事が忙しくなると、生理痛が悪化する」
「就職してから、痛みが急につよくなった」
こういった経験はありませんか?

・どんなときに痛みが強くなるのだろう?
・いつごろから生理痛が始まったのかな?

と、生理痛の症状の推移をみていくと、「忙しさ」とか「疲労の強さ」といった日々の行動に関する要素が生理痛悪化の一因となっている場合があります。
あなたにも心当たりがあるかもしれませんね。
平均するとどのくらい寝るか、1週間に何時間くらい運動するか、といった行動に関する習慣は、私たちの体調に大きな影響を与えます。
身体にとって不適切な行動が習慣化すると、その影響で体内の環境が乱れてしまいます。
「慢性的な睡眠不足」や「過酷な労働環境」などといった日々の行動に関する習慣が生理痛を作り出してしまっていることもあるのです。

人間の身体というのは全身を適度に使うことが好ましいもの。
それは誰でも分かっていることですが、現代社会の生活というのは基本的には同じような動作の繰り返しになってしまっていると思います。
朝6時に起きて、電車に1時間乗って、職場についたら仕事を始めて…と、ある程度は行動がパターン化されてしまっていますよね。
そういう生活を繰り返していると、筋肉や内臓が、酷使するところとあまり使わないところにはっきり分かれてしまうのです。
例えば、デスクワークを続けていれば、眼や肩の筋肉は酷使しますが、下半身の筋肉や心肺機能には負荷があまりかかりません。
こういった偏った身体の使い方の積み重ねが不調を招く行動パターンとなってしまっているのです。

生理痛の改善を目指すならば、このような「行動習慣」も見直す必要があるでしょう。

 

<行動習慣は正すのが難しい>
ところが、行動習慣というのは、そう簡単に正せるものではありません。
多くの人は、企業や学校など管理する側の決めたペースに従って行動しています。
体調によって業務や動作の内容が選べる、という人はいませんよね。

家庭を持っている場合でも同様です。
子供が小さければ、自分の体調よりも子供のペースに合わせて行動することになります。
家事や育児には、はっきりとした休日というものがないので、ついつい疲労を溜め込んでしまうということもあるようです。
身体にとっては不適切な行動でも、社会生活を営む上で欠かせない行動もたくさんあります。
いかに自分が心掛けても、行動習慣には他人や環境が大きく関わってくるため、どうしても管理できない部分があるのですね。

 

<行動習慣を変えるには>
管理は難しいといっても、工夫や心掛け次第では、行動習慣を変えて身体を整えていくことも可能です。
どんな状況でも、社会生活とのバランスを考慮しながら、できる範囲で自己管理をおこなっていきましょう。
適度な運動や休息など、身体によい行動を計画的におこなうことができれば、内部環境は整い、生理痛も改善してくるはずです。

そういった生理痛改善のための日々の行動については、「行動習慣」として取り上げていきます。
あなたのお役に立つことができれば幸いです。

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