住田磨音の素晴らしき世界 PART.2~祈りが充満するヴァチカンのクリスマス

明けましておめでとうございます!
みなさま素敵なお正月を過ごされましたか?

少し前になりますが、今回は昨年12月の24日から25日に移る瞬間の、ローマカトリックの中心地、ヴァチカンのクリスマス模様をお送り致します。

前回もお伝え致しましたが、こちらローマでは、クリスマスはお祭り騒ぎという感じではなく、みんな家族と過ごすのが一般的なのですが、24日から25日になる時、多くの人たちがヴァチカンに集まり、聖歌を歌い、クリスマスを祝います。

 

24日は夜21時以降バスも地下鉄もクリスマスタイムで止まってしまい、なかなか移動が大変になってしまうのですが、しかしせっかくの聖なる夜!これはやはりヴァチカンまで出向かなくてはいけないっ!!
ワタクシ、タクシーを駆って23時過ぎヴァチカンへひた走りました!
サンピエトロ広場にはすでに多くの人たちが集まり、クリスマスの瞬間を待っています。

 

友達や恋人と共に、家族と共に、家族と一緒に来ている子供たちは、大喜びでキャッキャッと広場を走り回り、恋人たちは肩をよせあって静かにその時を待ち、友達どうしおしゃべりをしていたり、サンピエトロ大聖堂を見つめながら祈っている人、みんなそれぞれにその時を待っています。

 

 

僕はその人たちを眺めるのがたまらなく好きで、いつまで経っても全然飽きないんです。

サンピエトロ広場の中はたくさんの人で溢れてるのに、不思議とその場のエネルギーは穏やかで、とても落ち着いていて、静かに僕らの中に染み込んでくるような感じでした。

そして夜の12時をまわり、それからごく自然に、周りでは家族や友人、恋人とハグをして抱き合い、「アグーリー」(おめでとう)と声をかけあい、みんな静かにその喜びを分かち合っていました。
バンバンと花火が上がるわけでもなく、何か劇的な事が起こるわけでもなく、ただ自然に同じ時と場、祈りをを共有する。

その自然な時と場と祈りの共有が、何百年もこの場所で繰り返されていて、それが今でも生活の中に浸透しているということに、僕はただただ畏敬の念を感じます。

 

そうやってヴァチカンのクリスマスの空気に浸っていた時、どこからともなく流れてくる美しい歌声。
ふと見ると世界各地からこの日のために集まってきたシスターたちが、サンピエトロ大聖堂に向かって祈りの聖歌を歌っていました。
歌っているシスターたちはみんな幸せそうで、歌うこと自体を純粋に楽しんでいるのが歌声を通して伝わってきて、どんどんとそのエネルギーは広がり、歌声も広がり、まわりの人たちも一緒になって歌い始め、気がつけば僕も歌詞は分からないのに一緒になってメロディーを口ずさんでいました!(若干浮いてる気がしないでもなかったですが・・ 笑)

いやいや、その楽しいこと楽しいこと!厳か過ぎず、みんな一緒に笑い合いながら、ニコニコしながら歌い合っているこの瞬間が、たまらなく最高でした☆

日本もローマも、世界中、やっぱりクリスマスは素敵ですね!
では、また〜。
次回はローマの新年、ニューイヤータイムをお送り致します。

 

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▼住田磨音(すみた まぐ)プロフィール
現在フリーのカメラマンとして、大阪、イタリアのローマを中心に活動中。
主に街中のスナップ、人物、ライブ、山等のパワースポット、自然写真を撮影。

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