松田有真のミラクルHappy☆Life宮古島~しあわせ島時間PART.2 命を繋ぐ大事なお水①

松田有真のミラクルHappy☆Life宮古島~しあわせ島時間PART.2 命を繋ぐ大事なお水①

みなさん、こんにちは!
宮古島在住のジュエリーデザイナー松田有真です。

2013年元旦。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中は、「TRINITY」Webの連載を通して各地の皆様との貴重なご縁を賜りありがとうございました。
今年も皆様に喜んでいただけるような内容を提供できるよう努めてまいりたいと思います。
本年も旧年同様よろしくお願い申し上げます。

さて、「TRINITY」Web連載第4回目となる松田有真の「ミラクルHappy☆Life宮古島」。
2013年、新春第1弾の連載テーマは…
私たちの生活に欠かすことが出来ない「お水」。
そうです「命を繋ぐ大事なお水」をテーマにお送りしたいと思います。

今年2013年は龍の後を継いで、巳の年ですね!

巳は、古来より旺盛な生命力から不老不死の象徴として崇められてきました。
また、その神秘的な姿から、神聖視されると共に水や川の流れの神「弁財天」の使いとしても崇められてきた歴史もあります。

↑宮古島の素敵な水彩画家「天の川智子さん」の絵 ~繋いでいく命~「輪廻転生」「龍」がこの地上で、顕現した姿であるとも言われる「巳」

2012年「龍の年」から「巳の年」へ…
皆さんはもう、今年一年の目標は立てられましたでしょうか?
今年は、其々のビジョンを是非、具現化していきたいですね!

私たちが生きていく上で欠かせない大事なエレメントの一つであるお水。
現在、私たちは水道の蛇口をひねれば当たり前のようにお水が出てくる生活を送ることが出来ています。

さらには、お金を出せば世界中のお水が買える豊かな時代になりました。
しかし、慌ただしく過ごす日々の中で、水の大切さや有り難さその恩恵をついつい忘れてしまうことってありませんか…?

【水の惑星「地球」の素晴らしい水の働き・・・】

地球が誕生してから悠久の年月が経過した今なお
私たちの生命を維持するのに最も必要な物質は、水です。

↑2009年7月4日に訪れた「富士山本宮浅間大社」の水

食料が無くても水があれば、1か月ほどは生きられます。
しかし、もしも水を得ることが出来なければ私達は数日間で命が絶えてしまうのです。

2011年3月の東日本大震災の際には多くの方が停電や断水、ライフラインの停止を
余儀なくされました。

そして、宮古島に越してきてからは猛烈な台風の影響で停電と断水を経験する事になりました。
普段、当り前のように蛇口をひねれば出てきていたお水が
「えっ…?出てこない…!」

それだけで、こんなにも不自由を感じるとは、普段、いかに私たちは
有り難い環境下で日々の暮らしを営むことが出来ているかということを改めて痛感する体験となりました。

【水不足に悩まされていた昔の宮古島の水事情とは…?】

昭和初期、今から数十年前の水道もないその昔…
水不足に悩まされてきた宮古島では水の確保は重要な課題でした。

↑宮古島の北端に位置する狩俣地区の「水」の石碑。狩俣地区は古くから井戸水の量が少なく生活用水や飲料水にも事欠き、干ばつの度に農作物の被害を受け長年に渡り悩まされてきた歴史がある。

宮古島の人々は生活用水をもっぱら井戸水か雨水に頼るしかなく、庭先の期にクバの葉というものを吊るし木肌を伝わる雨水を、吊るしたクバの葉を通して水瓶に溜めたり、海岸付近の断崖や奥地にある湧水で水汲みをして大事な命の水を苦労して確保していました。

水を汲む作業は主に、女性や子供の仕事でした。
泉から人の力で水を汲み上げ、思い桶を担ぎながら、階段を上り、家まで何回も往復して運ぶ作業はどれだけ困難で大変な仕事であったでしょうか…。

↑「成川」という集落にある井戸「成川井(ガー)」

1日の中の相当の時間をこの水汲み作業に費やさなくてはならなかった事を思うと当時の島の人々の苦労は計り知れないほどです。
それから水道が整備され、私たちは今、恵まれた環境で豊かな水の恩恵を受けることが出来ています。

珊瑚が隆起して出来た、平坦で大きな山も、川も、湖もない独特の地形の宮古島。
その特異な地形と地質の宮古島では一体どのような方法で「命の水」を確保し、島の皆さんの暮らしが営まれているのでしょうか…?

【地下水はもっとも重要な島の資源】

古くから宮古島の人々は生活用水、飲料水を地下水に頼ってきました。
宮古島はその地質と地形上、豊富な地下水に恵まれていた島なのです。

↑「川満集落」の生活を支えていた「大川(ウプカー)」の案内板。

しかし、古くより農業・農村社会であった宮古島は、干ばつや台風などの自然災害が常に人々の生活と同居していて、自然災害から生活をいかに守るかという自然との戦いの歴史がありました。

中でも最も大きな影響があったのは、昭和46年の大干ばつです。
185日間で降雨量がたったの162mmという大干ばつに見舞われ、宮古島の農業は壊滅的な打撃を受けてしまいました。

その被害の大きさは、サトウキビで、平均反収の約7トンがその年は1.25tと、大変なものでした…。

【どうして干ばつが起きてしまうの・・・?】

それには宮古島の地質と地形、天候が関係しています。
宮古島の地形は、島全体がサンゴが隆起して出来た「琉球石灰岩」で覆われた平均標高が60m程の平坦な島です。大きな川や湖もありません。

島の表面は、①「島尻マージ」と呼ばれる赤褐色の土壌が広く分布し、中間層に水を透しやすい隙間と穴ぼこだらけの②「琉球石灰岩」の層が広がり、その下に島の基盤となっている③「島尻層」があります。

↑上図のように宮古島は主に3つの層から形成されている。

宮古島に雨が降ると、水は穴だらけの石灰岩を容易に通過していきますが、その下の島尻層群に行く手を遮られ、石灰岩の小さな穴や隙間に溜まり、流動するという仕組みになっているのです。

それにより、宮古島では川が形成されず、湖もない島なのですね!

例えば、日本の本土の場合には、山がちな地形が多いため、降った雨のうち地下に浸透する比率は通常数パーセント程度と見積もられていますが、宮古島の場合には、地下への浸透比率が40%にも達すると推定されています。グングン雨水が地下に吸収されていく地質なのですね。

そして、干ばつが起こる要因には、天候も関係しています。
宮古島の気候は、高温多湿の亜熱帯性気候。

年平均温度は23度、湿度80%、雨量2200mm(3.6億t)と多くの降水があるのですが、その大部分は梅雨と台風によってもたらされたもので、台風の少ない年や、少雨の時期が続くと上記の地層の性質故保水性の乏しい土壌の宮古島では干ばつに見舞われてしまうのです。

降り注いだ雨は、殆どが地下に浸透し、その後、海へ流れてしまうのですね。
このような環境にありながら宮古島の人々はどのような方法で大事な水を確保していたのでしょうか?