「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.11

「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.11

今日は石初心者さんはいつもよりゆっくり起きました。お休みの日くらいは遅めに起きたいところですね。このところ色々なことがありました。小さなアメジストを買ってから石が話しかけてきたり……一緒に散歩したり。湖も行きました。あれからもう二週間たっています。今は仕事の忙しさがピークになった頃であまりハインリヒと話してはいないのですが、寝るときに枕元と、通勤時に鞄の中だけはしっかりやっていました。
ハインリヒのはいっている袋をみて、少しぼんやりしていると小さな声が聞こえてきます。

「マスター、おはよう。疲れは取れた?」
「おはよう、ハインリヒ。今日と明日はしっかり休むつもりよ」
袋からハインリヒをだして手のひらに乗せます。
そして前々から考えていたことをハインリヒに聞くことにしました。
「ねえ、ハインリヒ。どうして私はあなたの声が聞こえるの?」
「不思議だね。と思ってる?」
「うん」
「なるほど。気になって聞いてみようかなってとこみたいだね」
「そうそう、そうなのよ」
ふむー、といってハインリヒはしばらく考えているようでした。
「そうだね、そろそろ話してもいいかもしれないね。とりあえず朝ご飯を食べてからにしよう」

朝食を食べ終わり、美味しい紅茶をいれて二人は話す事にしました。小さめのコップにハインリヒの分、ふつうのティーカップに自分の分と、両方紅茶をいれてみました。

「あのね、難しい話じゃないんだよ。本当にシンプル。君は耳で僕らの声をキャッチするタイプというだけ。」
「いや、十分難しいよ」
「んー……人間には4つの不思議な力が生まれつき備わっていて、それぞれ得意な物が違うんだ。目で見るクレアボイアンス、思考力のクレアコグニザンス、雰囲気や感情で伝わるクレアセンチェンス、そして最後が耳で明瞭に聞こえるクレアオーディエンス。君はクレアオーディエンスが得意なんだよ、だからこうして耳で聞いて会話ができる」
「じゃあ私の友人もナニカがとくいなの?」
「この間の買い物に来てた人ならクレアセンチェンスだね。石の気持ちがなんか分かる……とか、そういうことよくいわない?」
「言う言う!」
「そういうことさ」
静かにハインリヒは目を閉じました。
「物理的には僕は何も出来ないけど、石の不思議な力を使うことができる。だから目の前の紅茶も飲めるんだ。現実にカップの水は減らないけどね」
「なんかいっぱい聞いて頭がぐるぐるしそう。でもおもしろいね!」

石初心者さんがしょんぼりしたり怖がられたりするのではないかと思ったハインリヒは驚きました。おもしろいという好奇心の塊。それを素直に話す能力。これらが自分のマスターの強みなのでしょう。
「君は好奇心旺盛なんだね。だったらもっと僕と仲良くできそうだ。もちろん僕以外の石もね」
ハインリヒは嬉しそうに笑いました。石初心者さんもにっこり。こうして二人の絆はまた固くなったのでした。

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