私を支える祖母の思いで~人生の真理は祖母が教えてくれた PART.2

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ちょうど友人とハワイ旅行の計画をしていた私は、旅行をキャンセルするかどうかずっと友達を待たせていたのですが、結局は「おばあちゃんはあなたが好きだから、旅行に行かせたくて今もがんばってるのかも」ということになり、家族の同意のもと、ハワイへ出発することに決めました。

携帯電話がまだ普及していない当時、ちょうど私が成田に着いた頃、祖母は病院で息を引き取ったようです。
「おばあちゃんはハルカをハワイに行かせたかったんだね」と家族で話したそうです。私はなにも知らずにそのままハワイへ向かい、10日程して帰宅した時には、すでに沢山のお花と御線香が仏壇にあがっていました。
おばあちゃんはもうこの世にいないのに、不思議と全く悲しくありませんでした。
「人は死んでも消えたりしない」ということを、生まれた時からなぜか知っていたからです。

「実はね、とっても不思議なことがあったのよ」。
葬儀を仕切ったおばの話によると……。
お通夜の晩、道路に面した駐車場を開放してお通夜ぶるまいのお寿司とお酒の場を設けた時のこと。坂の上からおかっぱ頭の小さな女の子が一人でてくてく歩いてくるなり駐車場に入ってきて、大人でも食べられないような量のお寿司を一気に食べると、また素知らぬ顔で坂を下って行ったそうです。

その場に居合わせた人々は異様な光景に驚きながらも、「誰か弔問客のお嬢さんだろう」ということになって誰も口には出さずにいたようです。しかし彼女が去った時も一人きりで、夜遅くにそんな小さな子が一人で出歩くわけはありません。ようやくそれぞれが口々に確認すると、誰も小さな女の子を知っている人はいませんでした。
異様な食欲といい、「きっと亡くなる前に何も食べられなかったおばあちゃんが、小さな女の子になってお寿司を食べに来たんだろう」ということで満場一致したそうです。

今でも霊界通信に度々現れ、私を応援してくれているおばあちゃん。
小さな女の子に化けてお寿司を一気食いするなんて、きっとお茶の子さいさいなはず(笑)
おばあちゃんが亡くなってから善き善霊の存在を知るまでに私は地獄の底を這うような日々を送っていましたが、全てが必要な経験だと、今なら理解できます。

祖母の信仰も、霊体験も、辛い日々も、今の私をつくり上げるためには、きっと全てが重要な経験。
全ての人に起こるどんな苦労も、後になればその必要性が分かるものです。
その最中をどう乗り切るか……。
出来ることなら無知だった昔の私のもとにすっ飛んで、霊的真理を伝えてあげたいです。波長の法則、いつでも善霊が見守っていてくれていること、人生は自分で創れるということを……。

これからも山あり谷あり。
沢山の経験を乗り越えながらもっともっと奉仕の人生を歩んでいけるように今を生きる。それが人生なのかもしれません。

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