本格修験に縁結び。東北最大のパワースポット出羽三山

日本でも有数のパワースポットとして知られる出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)。古くから山岳修験の山として知られています。開山は約1400年前。今も多くの参拝者や修験者が訪れるこの地は、それぞれの山頂に、月山神社、出羽神社(羽黒山)、湯殿山神社があり、大いなる自然とそこに宿る神々の息吹を感じることができます。本来、この三山をお参りすることによって、生まれ変わることができるされ、山伏の修行は断食、水絶ちなど厳しい行を行う地。今回はそんななかから縁結びの神様として名高い羽黒山参道・三の坂にある埴山姫神社のレポートです。

埴山姫神社は、羽黒神社に向かう羽黒山の参道途中(三の坂あたり)にあります。羽黒山の参道途中には、かなりきつい勾配の石段。山頂までは、2446段の石段。およそ1時間で山頂に到着します。参道には、小さな社や五重の塔、滝などパワースポットがたくさん。

 

山頂では、まず三山の神を合祭した「三神合祭殿」にお参り。近くにある鏡池は、神秘の池として羽黒信仰の中心ともいわれています。

購入したお守りには、赤いリボンがついていて、これを埴山姫神社で結びます。埴山姫神社は、縁結びの神様として知られる神社。目印はこの赤いリボンがぎっしりと結ばれた格子。場所は「三神合祭殿」から少し坂を戻ったところ。

 

埴山姫神社のご祭神は、埴山姫命様。日本書紀では、伊耶那美命が火の神・迦具土神(かぐつちのかみ)を生んだ際に火傷をし苦しみながら出した糞から生まれた神であると記されています。本来は、その名の通り、田畑の土、粘土、焼き物の陶土などを司る神様。現在は、恋愛に限らず縁を呼ぶパワースポットとして多くの人たちが訪れています。

 

三山をすべてお参りするには、なかなか体力がいりそう。修験の山として信仰され続けているのも納得です。けれど、そんな本格的な修験道でありながら、その大自然に一般の観光客がエネルギーをもらいに訪れ、縁結びのパワースポットとしても親しまれている出羽三山。春の行楽にぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

 

出羽三山神社
http://www.dewasanzan.jp/

 

山形県鶴岡市のホームページでは、出羽三山の壁紙もダウンロードできます。
http://www.city.tsuruoka.yamagata.jp/sekaiisan/kabegami/index.html