手と爪は顔と同じように他人に見られる機会の多いパーツ。あなたは自信を持って誰かに見せることができますか？

美しい手元はあなたの魅力を底上げしてくれます。多くの女優やモデルが信頼を寄せる伝説のネイリスト渡邉季穂さんより、今回は、爪への負担を少なくする画期的なネイル「カルジェル」やネイルのデザインについて詳しく伺いました。

その個性を引き出して、魅力を伝えてくれるネイルとは

編集部（以下編）：コスメではオーガニックやナチュラルと呼ばれる商品が増えましたが、ネイルにもそういう傾向はあるのでしょうか。

渡邉（以下渡）：爪のお手入れならアロマオイルを使ったものとか、自然派とは相反してしまう点が出てきてしまいます。ナチュラルを重要視するほど、長時間もたないとか、すぐ剥がれるとか、色の種類が少ないということがあるので、トリートメントとはまた別のことですね。編：EXCeLで取り入れているカルジエル（ジュルネイル）。通常のマニキュアと違う点とは何ですか。

渡：ジェルネイルはアクリルの樹脂を紫外線で固めるというものです。終わった時点ですっかり乾いていて、色も剥がれにくく3週間はもちます。爪の呼吸を妨げませんので、つけている間に爪が痩せてくるということは少なくなるでしょう。負担はだいぶ減るのですが、メンテナンスも大切です。剥がれてきたからった自分で取ると、爪の表面の組織も剥がしかねません。プロの手を借りて落とすことが一番健康的。マニキュアは除光液で何度もとったりつけたりすると傷みやすくなります。除光液は爪をもの凄く乾燥させてしまうのです。

偏：爪は健康のバロメーターともいわれますが、お客様の爪を見ていてどう思われますか。渡：80歳代のおばあ様が来られて、体調が悪いんじゃないかなと思った時、その方が爪が真っ白でした。血行不良が爪に出るんですよね。ストレスが強い人は甘皮の周りが荒れている。イライラして触ったり、かんだり。爪を見ることで、その方の生活もわかります。なぜいつも同じ爪だけ剥げやすいのか、折れやすいのかって。

編：今年の冬にオススメデザインはありますか。

渡：爪のトレンドは、すべてのファッションにリンクしてくると思います。冬は深い色が人気なので、深い色のダブルフレンチですね。濃い紫とか。人気のフレンチは、色と色の組み合わせにこだわったり、色の間にラインストーンをつけたりすると可愛いですよ。あとペディキュアは赤やピンクの暖色系にすると血行が良くなるといわれますから、冬はオススメですね。お客様とデザインを決める時に重要視するのは、その方がニュアンスに合っているか。ファッションやバッグ、そして第一印象など、その方の個性からインスピレーションが生まれます。ネイリストからの発信型ではないから、お客様の手に馴染むのかもしれません。

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取材協力：

EXCeL TokyoMidotown

東京都港区赤坂9-7-4

TokyoMidotownガレリア2Ｆシュウサンクチュアリ内

TEL:03-5413-7236

URL:www.excel-excel.co.jp

営業時間：11：00～23：00　定休日：元日のみ

Profile: 渡邉季穂　Kiho Watanabe

トップネイリストEXCeLディレクター　サロンワークはもちろん、雑誌や広告の撮影、セミナーなどで活躍。ライフスタイルをも考慮した、ナチュラルかつシンプルなネイルセンスには定評があり、多方面からのオファーが。顧客には各界著名人も多く、厚い信頼を得ている。1999年に青山店、2007年に東京ミッドタウン店をプロデュース。著書に『NAIL LESSON』日本語版（実業之日本社）、『NAIL LESSON』韓国版、『自分でできる大人のネイルアート』（世界文化社）など

ブログ：

●Modelbank「ネイルの魔法」　http://kiho-excel.modelbk.com/

Photo：Yoshie Kumahara