楽園の地、ハワイ! トロピカルな雰囲気。
誰もが憧れる地として人気の場所ですが、実はハワイにはたくさんの霊にまつわるお話があります。
もともと古代ハワイの人々は、現在ホテルが立ち並んでいる海辺に暮らしていたため、今でもその付近では、霊の出没が頻繁に起こっています。
夏という季節がら、今回は私がハワイ在住時に体験した不思議な霊体験をいくつかお話したいと思います。
事務所で起こった不可解な霊体験
以前、ハワイ州オアフ島ホノルル市内のダウンタウンにオフィスを構える会社で働いていたことがありました。
実はそのエリアは、有名な霊の出没地域なのです。その昔、海も近いそのあたり一帯に、古代ハワイアンたちは居住していました。
ところが古代ハワイアンたちの間で疫病が発生し、多くの人が命を落とし、その土地付近に五千体以上もの死体が埋められてしまっていたのです。
そして月日が過ぎ、その上にビルやマンション、教会などが建てられてしまっていたわけです。
ある日、オフィスで大テーブルを囲んで会議をしていると、テーブルの横にあった本棚の一番上に立ててあった太い大きな辞書が、突然弧を描いて、まるで誰かが投げつけたように、そのテーブルの真ん中に大きな音を立てて落下してきたのです。
もちろんみんな仰天したのですが、そのとき本棚の上を見ると、なんと上半身裸の古代ハワイアンの男性がこちらを見て座っていたのです。
それはまるで「オレたちのほうが先からここに居るんだぞ! オレたちの存在に気づいてくれよ!」と言わんばかりの表情でした。
そのあと、男性社員がオフィス内にあるトイレに行くと、「ヘイ!」と声がするので振り返ると、誰もいない。
そこでまた用を足そうとすると、こんどは肩をトントンと叩かれて、振り向くと、そこに上半身裸の古代ハワイアンの男性がいたそうで、悲鳴を上げて飛び出してきました。
このビルでは夜遅くになると、壁の中からハワイ語が聞こえてきたり、ゴミ箱の上や、階段に座る古代ハワイアンの霊が目撃されたりと、霊の話は日常茶飯事でした。
この付近にある教会の牧師さんも、夜になると教会では色々な音がよくするので、ハワイ語で問いかけてみたら、「とりあえず安らかに眠りたい、ここにいることをわかって欲しい、自分たちが元いた土地に骨を移してほしい」と言われたそうなのです。
つまり、先住民たちは、自分たちは今もここにいることを知ってほしく、また私たちも『みなさんの土地に一緒に住まわせていただいています』という、感謝の念を持って住んでいれば災いを起こすことはないようなのです。
カイムキ地区のアパートの怪
かつて、ワイキキにほど近いカイムキという、日系人が多く住む地域にあるアパートで暮らしていました。
とても明るい雰囲気のよいアパートだったのですが、そこに引っ越してしばらくしたとき、突然ファックスのスイッチがカチッと鳴って勝手に切れてしまいました。
不思議に思いつつ、再びスイッチを押していれると、すぐにまたカチッと切れる、そしてまたスイッチをオンにすると、またすぐに切れる……というふうに、まるで誰かがからかっているかのようなことが起こったのです。
薄気味悪いなと思っていたその夜、テレビを消して寝ていたのですが、夜中に水を飲もうと居間に行ったところ、突然テレビのスイッチが勝手に入ったのです。
「わっ、まただ!」と思い、テレビのスイッチを切ると、またすぐにスイッチが入る始末。
その後も夜中に金縛りに何度もあったり、おかしな状況は改善しませんでした。
これは変な霊が棲みついているに違いないと思い、知り合いの霊能者のところへ相談に行くことにしたのでした。
仁シャワー先生のパワー
以前お会いしたことがあった、ハワイ大学付属高校で日本文化を教えていらっしゃる仁先生には、不思議な霊能力があります。
すぐに先生に状況をお話したところ、まず霊が憑りついたら、それを痒みで知らせる体質にしましょうと言われました。
「何のことだか……」と思いつつも、先生と普通に世間話をしている間に、どうやら先生のほうで私の体質を変える作業をされたようでした。
そして帰るときに「明日になったらすごく背中が痛くて、熱が出るかもしれません、でもそれは好転反応だから大丈夫よ。これからは痒みが出たら『お霊さま、どうかあなたの行くべき世界へお立ちください』って言えばよいからね」と言われたのでした。
そして確かに先生にお会いしてから24時間後の翌日の午後、急に猛烈に背中が痛くなり始めて、微熱まで出てきました。
その痛みは半日ほど続きましたが、翌日にはすっかり治っていました。
それ以来、変な霊はアパートに出てこなくなり、また金縛りにもまったく合わなくなってしまいました。
時折やってくる痒みによる霊からのお知らせには、先生に言われたように霊に、教えられた文句を告げると落ち着いてきます。
もちろん霊の種類にもよりますが、やたら霊を怖がるのではなく、霊と共存したり、霊を助けてあげたりすれば、多くの場合問題は起こらなくなるはずです。
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