人間が生きてゆく上で大切な塩の秘密、 それは自然がもたらしたミラクル・パワー

塩は人間にとって生きてゆくうえで、不可欠なものだと言われています。細胞の状態を正常に保つために、塩分が体内で浸透圧を高めるのに必要なのです。そんな塩には色々な種類や用途がありますが、塩をうまく用いれば、ミラクル・パワーを発揮することもできるのです

塩には海水から採れる「海水塩」、昔海だった場所が年月を経て隆起し、海水が閉じ込められた結果生まれる「岩塩」、そして死海など、かつては海だったところが湖となって、そこから採れる「湖塩」などがあります。

そして、塩は古代からまず食物保存のために利用され、やがてそれがおいしい味付けのためにも使われるようになりました。
また塩は、スピリチュアル的な儀式やヒーリングにも昔から広く用いられてきているのです。

 

塩の役割

塩は人間の生存に必須であるため、古くから大切に扱われてきました。

狩猟を行っていた古代には、動物を食べることで、その肉や骨に含まれる塩分を取ることができましたが、農耕時代に入ると、海水から水を蒸発させて塩を作ったり、海藻を干して塩を得たりし始めました。

やがて塩は、食物の保存や味付けだけでなく、工業にも用いられるようになってゆきますが、塩の需要が増えるとともに、塩は大変大切で高価なものになっていったのです。

それを物語っているのが古代ローマ時代の兵士たちの給与です。
彼らは給与を塩で払われていたこともあるのです。

また、塩に値打ちがあることから、塩を扱う塩商人が登場し、塩を販売することで、富を築き、政治経済界を操るようにまでなってゆきました。

 

スピリチュアル儀式における塩

塩には浄化作用があるとされていますが、実はこの考え方は日本の神道に起因しています。

古事記の記述に、黄泉の国に行ってしまった妻であるイザナミノイコトに、夫のイザナギノミコトが会いに行って戻ってきたときに、禊のために海水に浸かったという話があり、ここから塩水による浄化という考え方が生まれたとされています。

それ以降、スピリチュアルな使い方として、エネルギーの流れを変えたり、良くしたりするためにも、塩を用いるようになってゆきました。

大相撲で、力士が取り組みを始める前に、必ず土俵に塩を撒いていますが、これはご存知のように、土俵を清め、浄化するための儀式のひとつです。

またお葬式から戻ったときに、玄関に入る前に塩を撒いたり、あるいはお店の入口に盛り塩がされていたりするのもよく見かけるでしょう。

盛り塩を部屋の前や部屋の四隅に置くことで、結界を張ることができるので、その中へは悪霊や、悪いエネルギーは入ってこないと考えられているのです。

またいつも身に着けたり、飾っているパワーストーンも、時々塩水に浸して浄化することで、パワーアップすることができるのです(ただし石によっては、塩に弱い性質のものもあるので、塩水の浄化がすべての石に適するわけではありません)。

 

海水に浮かぶヒーリング

ハワイを始め、多くの国の人々は、体調がよくなかったり、何かの霊に憑かれたような気がするときは、海に入って浄化するということをよくしています。

海水には強い浄化作用と、デトックス作用があり、体調不良であるときに海に浸かるのは理にかなっているのです。

また、塩水をカプセル状のタンクに満たして、そこに浮かぶ治療及びヒーリング法が、アメリカの脳学者であったジョン・C・リリー博士により開発されました。

これは「アイソレーション・タンク」、もしくは「フローティング・タンク」と呼ばれています。

タンクの中に死海の濃度を遥かに上回る、高濃度でぬるめの塩水が入っており、タンクの蓋を閉め薄暗い中で、ひとりで浮かんで時を過ごすことになります。

タンクによっては、ヒーリング音楽が流れてくるものもあり、心地よくて眠ってしまう人も多いようです。

このタンク内で浮かぶことで、自己免疫力改善、不眠症の改善、身体の痛みの軽減、ストレスの解消にも役立つのです。

またこのタンクの中では、ぷかぷかと浮かぶことで、身体が究極のリラックス状態を保てるため、比較的簡単に瞑想状態に入り、問題に対する気づきが起こったり、心がすっきりしたりすることも起こります。

このタンクのように強力ではありませんが、家庭で手軽に塩による効果を楽しむには、塩風呂をお勧めします。

できるだけ天然のハーブやアロマオイルが加えられたバスソルトか、天然塩をひとつかみほど湯舟に入れてください。

塩風呂だけでも、浄化作用やデトックス効果は期待できます。
ゆっくりと時間をかけて浸かることで、疲れも悪い気も取り除くことができるのです。

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