「バランス」と言う言葉は、日常的によく耳にする言葉です。
栄養のバランスであったり、心のバランスであったり、身体のバランスであったり、色彩のバランスであったり、様々なシーンで登場する言葉です。
バランスとは「均等につり合いが取れていること」ですが、そのつり合いが取れなくなったとき、色々なところに思った以上の支障を来すことになるのです。
たとえばモノの見方にも偏りがあったりすると、ピンポイントでしか物事を見ようとしないので、本来は見るべきもの、知るべきものを見落としてしまう結果になります。
栄養学的にも野菜しか食べないほうが健康に良いと言う考え方もありますが、やはり野菜だけではまかないきれない栄養素もあり、実はなんでも少しずつバランスよく食すことこそが、人間の身体の健康維持には大切なことなのです。
心のバランスが崩れると……
たとえば忙しさに追われ、ストレスをため込んでいると心の余裕がなくなってしまいます。
あるいは悲しいことがあったり、物事が思い通りに進まないなどすると、どうしようもなく落ち込んだり、怒りっぽくなったり、泣き出したりと、普段なら取らない行動を取ることがあります。
それこそが心のバランスを崩している証拠なのです。
昔から「病は気から」と言われていますが、まさにそれなのです。
心のバランスが崩れる、心に隙が生じて魔がさし、普段なら絶対にやらないようなバカなことをしてしまったり、あるいは考え方がネガティブになってくるので、霊障害を引き起こしたりするさえもあります。
もちろん私たちは神ではないので、毎日バランスの取れた心でいることは不可能ではありますが、訓練することによってバランスの乱れは短期間で乗り越えることもできるのです。
恋愛におけるバランスの崩れ
恋愛においてもバランスの崩れはあります。
特に相手との気持ちの間に温度差があるときにはなおさらです。
たとえば片思いの相手をどうしても自分のほうを向かせたいと、あらゆることを試みたり、半ば強引に略奪するような形で相手を得る人もいます。
このような場合、相手は一時的には自分のほうを向いてくれて、自分のものになるかもしれません。
しかしそもそも無理に自分のほうを向けているわけですから、いつかその不均衡なバランスが元に戻ろうとして、この関係は崩れさってしまうのです。
どんなに好きでも、残念ながら好きだけではやっていけないのが人生ですし、どんなに頑張っても相手が自分のほうを向いてくれないとしたら、それには前世からのカルマや、それなりの理由が存在するはずです。
相手のことしか見えていないことが、あなたの心のバランスが乱れている証拠です。
相手にも気持ちがあり、その気持ちまでもあなたがコントロールすることはできないのです。
苦しい思いはわかりますが、一旦後ろに引いて第三者の目で現状を見つめてみると、理解できることが色々と見つかり、かえって楽な気持ちになるのではないでしょうか?
人生におけるバランスの取り方
日々の生活の中で、バランスを取るということは簡単なようで難しいことです。
たとえば誰かにイヤなことを言われて、とっさに思いっきり言い返したとします。
これは「あなたがバランスを取れるかどうか」ということのお試しテストにひっかかってしまったのです。
こういう場合は、気持ちは理解できるのですが、いったん深呼吸をして一息入れてから、冷静に相手に対処してみてください。
ネガティブなことを言う人に、ネガティブな発言を投げかけることで、さらにネガティブなエネルギーを生み出し、自分がますますみじめな気持ちになってしまいます。
バランスを取るための訓練は、日々しかけられるこういった罠にはまらないようにすることです。
落ち込んだ時、むかつくとき、悲しいときには、いったんその感情をできるだけ横に置いて、好きな音楽を聴いたり、お茶を飲んで一息ついたりして、感情をまずリセットさせましょう。
バランスを崩していると気がついたときに、「あ、またやってしまってる」とリセットすることを心掛ければ、だんだんとバランスを崩す回数が減ってくるはずです。
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