交信相手はさまざま
例えば亡くなった人とチャネリングしているとします。
人は死んでも特に変わりません。
向こう側に長くいれば、こちらにいる人達より少しは死後の世界が分かっているでしょうが、霊なら何でも知っていると期待して色々質問するのは誤りです。
ただ、その人が生きていた時代の風俗について聞いたりするのは有益でしょう。
同様に、交信相手が単なる宇宙人だった場合。
異文化交流ということではいいでしょうが、その相手に、宇宙における地球の役割は? などと聞くのは間違っています。
これが使命感に燃えた宇宙人なら、色々な質問に対して、それなりに有意義な答えを返してくれるでしょう。ある程度高級霊の場合もそうです。
ただ、志の高い宇宙人、あるいは霊に見えても、実は悪い存在であることもあり得ます。
視えない存在から来た言葉だからと言って、それを無条件に受け入れて有難がるのは危険です。
チャネラーはこうした存在を引き寄せないように、日頃から意識を高く保つ必要があります。
ところでチャネリングの交信相手は人間に限らず、いわゆる精霊の類や、星、植物だったりもします。
チャネラー達はこうした存在からの交信をどうして伝えられるのでしょう。
単純に外国の霊、宇宙人などとなぜ意思疎通が出来るのでしょう。
実はこれが、チャネリング情報を取り扱う上で考えなければならない重要なポイントなのです。
チャネリング情報は非言語通信で来る
チャネリングしている相手が信頼できる、良い存在だったとしても、その情報をすべて信用するのは危険です。
なぜなら、チャネリング情報は言葉以外で来て、人の脳がそれを言葉に翻訳しているからです。
つまり、翻訳本を読むときのように、たまには翻訳ミスがあることを前提に読んだり聞いたりするべきなのです。
モンロー研究所のCDに、意識の入門編といえる「ゲートウェイ・エクスペリエンス」があります。
その中で、非物質の存在と会話できるように、非言語通信のやり方を学ぶ過程があります。
ロバート・モンローは体外離脱状態で、こうしたコミュニケーション方法を学びました。
すべてのチャネリング情報は、この非言語通信を用いてやって来るのですが、マイヤースという霊が、この方式の難しさを色々と述べています。彼はイギリス人で、彼の通信を受け取ったチャネラーはアイルランド人。
アイルランドは大半の人が英語を使っています。
そのため、何か言いたいことが有ったら英語で伝えるのがベストと言えます。
それなのに、死後の世界から情報を送る際、マイヤースは自分の考えを非言語通信で伝えなければならないのです。
彼はこんなことを伝えてきています。
「通信を送るときの難しさをたとえ話で言うならば、見通しが悪く声も通らない霜のついたガラス窓の外側に立ち、いやいや仕事をしている血の巡りの悪い秘書に指示を与えているようなもので、ひどい無力感に悩まされます。物を思わぬ霊媒(チャネラー)がいないものかと考えたりします。霊媒は感受性が強いために遠いところからの影響でさえ、霊界からの通信を邪魔することもあります」
マイヤースによれば、通信を直接霊媒の脳に送るのは無理なようです。
それはまず、霊媒の中にある意識、外に現れている意識とは違う「内在意識」とでも呼べるものに伝えられます。
その内容が霊媒の脳を介して、この場合には英語に翻訳されます。
彼はしばしば、変換器としての脳の性能が悪すぎることをこぼし、英語という言語の貧弱な表現能力にいらだっていました。
チャネリング情報を受け取るときの注意点
チャネリング情報はまず、どういった存在から来るかが重要です。
その存在が間違ったことを言ったり、故意に嘘を言ったりする場合があります。
チャネリング情報に触れるときは、受け取ったチャネラーの精神性が高いかどうか、メッセージに嫌なものを感じるかどうかなどで、本当のメッセージなのか、あるいは偽、間違いのメッセージなのかを判断してください。
ちなみに、かなりの高級霊が絡んでいる場合、地球の人に直接通信を送ることは出来ないので、間に仲介の霊が入ります。
そうした仲介によって情報が歪むこともあります。
しかも、超高級霊、神様中の神様は人間とはかけ離れた存在達で、人間的な感情をあまりよく理解しません。
そのため、仲介する霊達はしばしば伝達に困難を覚えるようです。
また、良いチャネラーが良い存在から通信を受け取っていても、その時の状況や、言語化するときの問題で、翻訳ミスが起きている可能性が常にあることを忘れないでください。
とは言え、こうした点に注意して触れれば、チャネリング情報は未知の叡智の宝庫です!
是非皆さんも、いろいろなチャネリング情報に触れてみてはいかがでしょう。
最後に、1990年代に非常に栄え、今でも世界のあちこちで細々と行われている、チャネリングとは違う方式の、歪みのない異世界交信があることを補足しておきます。
こうした件もいずれ書いていきたいと思っています。
それが何か、今すぐ知りたいという方は(笑)拙著「視えない世界はこんなに役に立つ」(ヒカルランド社)をお買い求めください!
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