健康な身体は旬の、大切に育てられた野菜を摂ることから〜ミネラルは酵素と補酵素による反応を助けます

健康な身体は旬の、大切に育てられた野菜を摂ることから始まります。

健康の絶対的な、真の基本は、心を健康にすることです。
とは言え、肉体を先に健康にして、精神の健康も促すという考えもあります。
肉体の健康の基本といえば新陳代謝。

今日はこれについて詳しく書いてみましょう。

 

酵素はたいてい足りている

新陳代謝によって人の身体は随時作り変わっています。
細胞の新陳代謝が正常であれば、私達の身体は90日ほどで新しく生まれ変わります。
新陳代謝には食べ物と酵素、そして酵素と一緒になって反応を起こすための補酵素が必要となります。
酵素類は普通の食事を摂っていればだいたい足りているのが普通ですが、どうしても足りなくなりがちなのが補酵素。
この補酵素の代表が実はビタミン類です。

江戸時代、白米と質素なおかずが原因で、脚気が非常に流行し、それで死に至る人もいました。
脚気はビタミンB1の不足で起きる病気の代表です。

豚肉や大豆に多く含まれるビタミンなので、現在ではあまり心配ないのですが、それでもジャンクフードばかり食べ続けた結果として、今なお脚気になる人がいるようです。

しかし、こうしたビタミン類を十分に摂っていても健康にならない人がいます。
その人はミネラルが足りないのかもしれません。

 

ミネラルは酵素と補酵素による反応を助けます

ミネラル類の働きはまだよく分かっていないものもありますが、あるものは酵素と補酵素の反応を早めたり、またあるミネラルがないと起こらないタイプの反応もあります。
ミネラルが健康に欠かせないということが分かってきて、20年くらい前からあちこちで、ミネラルの錠剤が売られるようになってきました。

でも、そんなものに頼らず、食品から摂ることは出来ないのでしょうか。

ミネラルがたくさん含まれる食べ物と言ったら、まずは野菜です。

ただ、最近の野菜は元気が無くなっていて、何も考えずに適当な野菜ばかりを食べていると、ミネラル不足になりがちです。
日本食品標準成分表を過去のものと比べると、確かに時代とともに野菜のビタミン・ミネラルが減ってきていることが分かります。

ところがこれに異論を唱えた人がいます。

 

旬の野菜の栄養価は昔と変わらない

女子栄養大学の辻村卓教授が1985年、ほうれんそうのビタミンCの値を測ったところ、既存データでは100g中70~80mg含まれているはずのところが、わずか10mgくらいしかありませんでした。
データとあまりに大きく違ったので、分析を間違えたのかと別のマーケットの品でも2度3度やってみましたが、結果は同じでした。

これをきっかけに20年間研究したところ、栄養価は時期により差があり、栄養価が高いのは、旬の時期と重なっているという結果が出たのです。
ビニールハウスなどの技術で特定野菜を一年中供給できるようになったものの、やはり本来の旬の時期には敵わないということです。

辻村卓教授の研究結果はこちらに公開されています。

昔の人達はそれぞれの野菜が旬にしか手に入りませんでした。
それで健康を保っていた私達の身体は、旬ではない、栄養成分の少ない野菜を、しかもときには農薬まみれの野菜を食べることによって、バランスを失ってきているのです。

健康な身体は旬の、大切に育てられた野菜を摂ることから始まります。

最後にひとつ注意です。

ビタミン・ミネラルを摂っても健康にならない人の身体は、腸の吸収能力が弱っていると考えられます。
乳酸菌、ファスティングなどで、先に腸の健康を取り戻してください!

※野菜の大切さを歌った、私が女性ボーカルみななと組んでいるユニットSemanaの食育ソング「野菜を食べよう」を紹介させていただきます。
気に入ったら是非ご友人にも聞かせてください!

https://youtu.be/UZ_xpSHxDt8

 

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