〜USJの「Eパス」は1万円払う価値あり?〜感情美人への道Vol.125

GWは大混雑のUSJ。待ち時間削減につながる「エクスプレスパス」は買うべきか検証します!
ユニバーサルスタジオジャパン

USJの「エクスプレスパス」とは

今年のゴールデンウィークは10連休。
この時期を利用してテーマパークに行く方も多いと思います。
そこで気になるのが混み具合。

今回はUSJのエクスプレスパスを例に取り、「お金さえ払えば待ち時間がゼロになる」選択をすべきかどうか、実際にUSJに行った筆者が考えてみます。

ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は、2019年1月からスタジオパス(入園券+アトラクション券)の価格体系が変更されました。
以前は一律7900円(大人)でしたが、現在は、「混雑期は高く・閑散期は安く」設定されていて、値段は3ヶ月前に公式サイトで告知されます。

私が行った3月下旬はかなりの混雑期だったため、スタジオパスは8,200円(大人)でした。
これだけでもかなり高い印象を受けます。
そして今回考察する「エクスプレスパス」は、これに上乗せして払う「待ち時間短縮チケット」です。

エクスプレスパスは種類がたくさんあり、乗れるアトラクションの個数によって「Eパス3・4・7」と分かれていて、さらに「何を」メインに乗りたいかによってもパスの種類が変わってきます。
こちらも混雑期は値上がりし、私が行った日は「Eパス4」が13,200円(大人)。スタジオパスと合わせると、なんと大人1人が1日遊ぶと21,400円にもなりました!

 

優先すべきはお金か時間か

さらに上の「Eパス7」を選ぶと、大人2人が1日遊ぶだけで数万円が吹き飛ぶ計算になります。

大してテーマパークが好きでもない私は、ここで悩みました。
(1日遊ぶだけでこんなにお金をかける必要があるのか……!?)

ここで頭に浮かぶのが、「機会費用」という考え方です。
「機会費用」とは「そのお金と時間で、代わりに何ができたか」考えること。

Eパス二人分の料金(26,400円)が浮けば、代わりに何ができるのか。
毎朝美味しいパンが焼けるバルミューダのトースターも買えますし、気になっていた服も買えるかもしれません。
美味しいディナーも満喫できるでしょう。

一方、Eパスを買えば、気が遠くなるような待ち時間を大幅にカットする事ができます。
例えば現在大人気の「ルパン三世カーチェイスXRライド」は、最悪240分という途方もない待ち時間を覚悟しなければいけませんが、Eパスを使えば15分ほどで乗る事ができます。
大人気のハリポタ「フォビトン・ジャーニー」も、私が行った日は150分の待ち時間が表示されていましたが、Eパスを持っている場合、待ち時間が「0分」でした。

USJ

 

「確実に2倍のリターンがある」と確信できないと決断できない

私達が何かを選択する時は、「お金をかけた場合とかけない場合」のそれぞれ得られるものと失うものを天秤にかけています。
ここで気をつけなければいけないのは、私達の心は「いつも不合理」という点です。

その大きな特徴の1つが、「損失を過大評価する」という特徴です。

この「失う辛さは得る喜びより大きく感じる」という心理は、専門用語で「損失回避」と呼ばれます。
具体的には、お金や物を手放す(損する)ことは、同じ価値の物を得るより約2倍痛く感じるのです。

ですので今回の場合、「Eパス4」の倍の値段(26,400円)に匹敵するリターンが得られるという確信がない限り、この値段を払うのを躊躇してしまいます。
難しいのは、USJで得られるのは「体験」ですから、行った事がない状態でこの選択に直面しても、なかなかその価値を想像できない点です。

ここで参考になるのが「幸せになるお金の使い方」です。
統計的に幸せになるパターンは決まっていて、その1つに「思い出になる事(旅行など)にお金を使う」という項目があります。

これは、「物」の価値は手にした瞬間にその価値が下がりますが、「思い出」は人と比較もできないため、時が経つに連れその価値が上がるという訳です。
この理論にのっとると、何か物を買うより「Eパス」に費用を充てた方が幸福度は上がるという事になります。

 

「Eパス4」で結局どれだけ乗れたのか

私達は前日にゲートの真ん前にあるホテルに宿泊し、繁忙期はゲートオープンが早まるという情報をつかんでいたので、8時半の公式オープン時間に対して7時45分にゲートに行きました。
するともうこのこみ具合。

人気の「Eパス」は既に朝の時点で完売です!

USJ

入園後はEパスでカバーできなかった「ミニオンライド」に向かい、40分ほど並びました(このライドも混雑時は120分ほどの待ち時間になります……)。
そこから工夫して乗り物10個を体験し、ショー2つを見学できました。
もしEパスがなければ、人気のライドを3つほど乗った所で時間切れだったでしょう。

繁忙期で実際にEパスを使った経験から、私がご提案できる結論はこうです。

「年間パス」を持っていたり近くに住んでいて、頻繁にUSJに行ける人はあえてEパスを買う必要はなし。
いっぽう、「USJに行くのは何年かに一度」という人は、絶対にEパスを予約すべし(*予約しないと売り切れる場合があります)。

かなり強気な値段設定ですが、思い出と時間を買うと思えば妥当なのかもしれませんね。

お金と時間。
悩ましい問題ではありますが、お金で時間を買うのは賢い選択のように思われます。
皆様、素敵なお休みを過ごされて下さい。

 

参考資料
『ユニバーサル・スタジオ・ジャパンよくばり裏技ガイド2019』廣済堂出版

 

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