〜SNSで攻撃されたら〜SNSで攻撃された時の心の対処法をお伝えします〜感情美人への道Vol.117

匿名の批判に傷付く必要は全くない

ツイッター、FB、インスタグラムといったSNSは、もはや日常生活に欠かせないツールです。
しかしそこで情報発信をすると、思いがけず心ない批判を受ける場合があります。

フォロワーが多い芸能人の方は批判の数も尋常ではなく、SNS疲れからか発信を止める方も多くいます。
最近でも宮沢りえさんがインスタのアカウントを削除し、1億2千万人のフォロワーを抱え「インスタの女王」と言われているセレーナ・ゴメスさんもSNS休止宣言を出しました。
その時のコメントは「覚えておいてね。ネガティブなコメントは全ての人を傷付けるの」というものでした。

 

売られた喧嘩は買ってはいけない

では、もし自分が心ない批判をされてしまった場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか。

結論から言うと、SNSで送られて来る匿名の批判(いわゆる「クソリプ」)は、全て無視してOKです。
全うな批判は謙虚に受け止める事も大切ですが、相手が匿名で事実と異なる批判をしてくる場合、「自分の正当性を主張する」のではなく、「無視する」のが正しい対応策です。

 

クソリプを論破するのが無意味な理由

子供向けのアンガーマネジメント本に、「『怒り』というボールを投げつけられても、それをキャッチする必要はない」というとても大切なレッスンが出てきます。
SNSで怒りをぶつけられた時の対応策も、これと同じです。

これに関して、与沢翼さんがこんなツイートをしていました。
「相変わらずツイッターの世界では色々なところで争いが勃発していますね。それを見て思ったのは、喧嘩を売るのもやめた方がいいし、喧嘩を買うのも絶対に辞めた方がいいという事です。喧嘩を買う度、自分のレベルが1つ下がったと思うべきですね!」

クソリプを飛ばしてくる人は、「怒り」というボールを投げつけているようで、その心の中には、自分の存在価値を示したいという「虚栄心」や、実社会で活躍できない「悔しさ」、誰かに相手をしてほしいという「淋しさ」、著名人への「嫉妬心」など、多くのネガティブな気持ちが隠れています。
本人も気付くのが難しいこれらの感情は、「一次感情」と呼ばれます。

ですので、いくらこちらが自分の正しさを主張した所で、相手が自分のネガティブな一次感情を解決しない限り、いつまでたっても平行線になります。
こんな事にあなたの貴重な時間を使うのは、とてももったいない事です。

さらに、クソリプとまでは行かなくとも、世の中には「ソーシャルジャスティスウォリアー」と呼ばれる穿った正義感を主張する人達もいます。
最近も、何の根拠もないのにある殺人犯と同じ苗字だという事で、無関係の人をネットにさらして当事者に多大な迷惑をかけた事例がありました。
彼らは「自分は正義のために悪をこらしめている」という強烈な価値観に基づいて行動しているので、その価値観を変えるのは他人には無理なのです。

 

反射するのを止める

意識して頂きたいのは、もしSNSで攻撃されたら、その言葉に「反射」するのを止める事です。
そのためには、あらかじめ「怒るべき事」と「スルーしていい事」をしっかりと線引きするのが大切です。
その上でひと呼吸置き、「匿名で他人を攻撃する事でしか自分を表現できないのかな」等、一歩下がった地点から状況を把握するようにしてみましょう。

心ない批判に対してはミュートするなりブロックしてもいいですし、人権侵害レベルなら法的手段を取るのも手です(IPアドレスを辿れば発信元が特定できます)。
ただ、SNSの批判の大半はそこまで行かない物がほとんどかと思いますので、まずはご自身の「スルー力」を高めてみて下さい。

参考文献:
『だいじょうぶ 自分でできる怒りの消火法ワークブック』明石書店
ドーン・ヒューブナー

 

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https://www.el-aura.com/writer/2012102201/?c=17188