〜幸運体質の人の行動パターン〜幸運体質の人と不運体質の人の違いを解説します〜 感情美人への道Vol.114

運は皆平等に降り注いでいる

皆さんは「運」と聞くと、「自分の力ではどうにもならないもの」「神様にお願いして良くしてもらうもの」と思っていませんか? 実は、「運」は自分次第でいかようにも作り出せるものなのです。

そこには不思議なトリックも何もありません。
なぜなら「人生への向かい方」がそのまま運につながるからです。

今回は、「運」を心理学的に解明しているリチャード・ワイズマン博士の本『運のいい人の法則(角川文庫)』を参考にしながら、運のいい人と悪い人の行動パターンを見ていきます。

 

旅先での不運を幸運に変えてしまった女性

幸運体質をイメージしやすいように、先日私に韓国旅行のエピソードを話してくれたある女性(Aさん)の行動パターンをご紹介します。
彼女の行動パターンがなぜ「幸運」につながるのか、注釈を加えながら書きますね。

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Aさんは最近、ふと思い立って
(幸運な人は、直感や本能を信じる人が圧倒的に多いという統計があります)
韓国に一人旅に出かけたそうです。
(新しい経験にトライする「外向性」の項目が高いのも、幸運体質の特徴)

そして、たまたまお話した二人の女性の行き先が一緒だったので、一日行動を共にする日がありました。
(「知らない人に話かけてみる」というのも、幸運な人の典型的パターンです)

その日は天気がとても良く暑かったので、Aさんと女性達はかき氷が食べたいと思っていたら、運良くすぐ近くにかき氷屋さんがありました。

でも、1人1つずつ注文してお金を払おうとしたら、使えるはずのクレカが全員使えなかったのです。
しかも悪いことに、この日は帰国前日で、皆ほとんど現金を持っていませんでした。
(ここを切り取ると、一見アンラッキーな出来事です)

がっかりしたのですが、どうしても食べたいのでアイディアを出し合い
(手に入れたいものを求めて挑戦しようとするのも、幸運体質のパターン)
現金をまとめて1つだけかき氷を買い、シェアすることにしました。

そしていざ出て来たかき氷はかなり大きく、美味しく食べるには3人でシェアしてちょうどよい量だったとのこと。
1人1つずつ頼めなくて、むしろラッキーという事になりました。

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いかがでしたか?

幸運体質のAさんに対して、不運体質の人はこう考えます。

・「韓国行こうかな」と思っても行かない
・誰にも話しかけない
・クレカが使えないならお店に文句言う
・結局かき氷食べられない
⇒最終日に嫌な思いしたわ!

幸運体質のAさんと比べると行動力がなく、他罰主義で事態を打開しようという姿勢に欠けていますね。

 

幸運体質の人がやっている「逆転のマジック」とは

今回Aさんが素晴らしかったのは、「一見悪い出来事を、プラスに変えてしまった」点です。
幸運体質の人は、この逆転のマジックを常に行っています。

不運に会わない人が、幸運な人ではありません。
一見不運な出来事の中からプラスの種を見つけて、それを大きく育てられる人が、幸運体質です。

心理学的解説をすると、最後の瞬間「最後にどう感じたか」がその一連のイベントの印象を大きく左右します。
ですので、今回Aさんは自分で最終日を「楽しい一日」に変えてしまったのです。

運を良くするには、パワースポットで神頼みする前に「自分の心」を整えましょう。
なぜなら、運は自分で作り出すものであり、その意識を持った人が人生を主体的に生きられるからです。

参考資料
『運のいい人の法則』角川文庫リチャード・ワイズマン

 

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