必要な人間と思われたい! ~ でも、私は誰からも相手にされない ~

私は誰からも相手にされないんです……。

「私は誰からも相手にされないんです!」という相談が多いです。
確かに誰からも相手にされないという話が本当ならば、とても悲しい気持ちになりますよね。

よくよく考えると特定の集団で本当に誰からも相手にされていないのだとしたら、それはイジメですよね。
会社ならパワハラかもしれません。

ではプライベートではどうでしょうか。
友達はいるのでしょうか。
「少ししか友達がいないんです……」と答えるなら「誰からも相手にされない」というのとはまったく意味合いが違いますよね。

仕事関係でもプライベートでも、ひとりでも相手にしてくれる人がいたら、それは「誰も」ではないのです。

率直に言いますが、それは無礼極まりない発言です。
だって、その一人に失礼ですよね。
あなたのことを少なからず想ってくれているからこそ相手にしてくれているのです。

本当に一人、『独り』になってしまったら、地獄だと思いますよ。
殆どの人が耐えられないのではないくらいつらいことだと私は思います。

だから100%誰からも相手にされていなくて証明可能というわけではないのならば、むやみやたらと「私は誰からも相手にされないんです……」という言葉は使わない方が良いです。

封印してしまって下さい。

 

貧乏と孤独は似てる!?

お金も同じですよね。
お金のことで愚痴ばかり言う人は大抵こう言います。
「一円なんて何の価値もない」と。

本当にそうでしょうか。
だったらその要らない一円を私に下さいと言いたいです。

一円を笑う人たちみんなが私に価値の無い一円をくれたら、たぶん私は一瞬でお金持ちです。
大事なのは一円を笑うのではなく、一円を如何に感謝しながら大事に増やしていくかですよね。
お金の価値がわからない人にお金が集まってくるわけないのです。

人間関係も同じなのです。
一人の人間さえ信頼したり尊敬したり感謝したりできず、「私は誰からも相手にされない……」と自信満々に言う人が、そもそも誰かに無条件でチヤホヤされたり愛されたりカリスマになったりすると思いますか。

 

女子あるある

恋愛でも似たような話をよく聞きます。
「私、モテないんです。誰か……誰か一人でいい……。私を愛して……」という人。
残念ながらこの手のタイプで幸せな恋愛につながった人を私は知りません。
いるかもしれませんがレアケースだと私は思います。

絶対とは言えませんが、そういう人に限って「誰か」と言いながら特定の人物を想い描いているパターンが多いのです。

そうすると異性が数名名乗りを挙げてくれたとしても、最初から興味も関心もないので軽くスルーしてしまうのです。
頭の中で特定の人物だけしか浮かんでこないので、「誰か」と言いながら、折角興味を持ってくれた人に「あんたじゃない……」というような態度を取ってしまうのです。
そういうあからさまに人を軽視するような人がモテるとは私には到底思えません。

これって発言に矛盾がありますよね。
誰でもよくないなら本人に想いを伝えるべきですし、誰でも良いというのなら、実際に付き合うかどうかは別として名乗りを挙げてくれた人に感謝した方が良いと思うのです。
だって、少なくとも誰にもモテてないわけではありませんし、愛してくれていないわけでもないのですから。