10タイプ別! あなたの怒りタイプ解説(前編)〜感情美人への道Vol.98

怒りを感じたら「私は今、何に恥を感じているのだろう」と自問してみましょう。

(番号7-9)怒りを内に向けるタイプ

7.自分に対して色々と腹を立てる。
8.自分の怒りを溜め込み、肩こりや頭痛などになる。
9.ひどい言葉で自分自身を罵倒する。

怒りは誰かに向けるより、自分に向ければ安全だと感じています。自分に腹を立てる分においては、人と波風が立ちません。もちろん、自分が何か間違った事をしたり、行動を改める時に自分に腹を立てる事は大切ですが、必要以上に自分に怒りを向ける事は、無力感や絶望感を増すことにつながります。「自分が悪い」と自分を責めがちな方は、「誰がそう言ったの?」「他の人も私と同じ様に思っている?」と自問してみて下さい。そして、「全ての事に責任を感じる必要はない」「私は申し分のない人間だ」と自分に語りかけてみましょう。

 

次に、『怒り爆発タイプ(番号10-21)』に属する解説です。

(番号10-12)一瞬でブチ切れるタイプ

10.本当に、急に怒りが込み上げて来る。
11.「怒っているな」と頭で考える前に、身体が反応する。
12.怒っても、すぐ何事もなかったように気持ちが切り替わる。

瞬間湯沸かし器や、真夏の雷雨のように一瞬にして強い怒りが表れるタイプです。特徴は「自分も周りも制御不能」で、大声をあげたり物に当たったり、酷いと暴力沙汰になったりします。一方で、その怒りは意外と早く去ります。このタイプの人は、「怒りの警告サイン」に気付くのが大切です。それはある特定の言葉や状況かもしれません。また、肩の緊張や早まる鼓動かもしれません。とにかくその兆候を探し、気付いて、怒りの反応を遅らせるように意識しましょう。深呼吸も有効です。

(番号13-15)恥に基づく怒りタイプ

13.人から非難されると、すごく頭にくる。
14.よく「傷つきやすい人ね」「少しセンシティブ過ぎるね」と言われる。
15.ふがいない自分に対して、すぐイライラする。

このタイプは、自分に自信がなく、愛されていないと感じる人でもあります。「私は十分でない」「私は存在してはいけない」と感じていませんか? このタイプは、注意を向けて欲しくて、批判にも過敏です。そして悪く言われる事が苦手なので、ほんのちょっと批判されたり否定的な事を言われたりすると、相手を激しく攻撃します。ただ、一瞬でブチ切れるタイプと違い、恥に基づく怒りは長引きます。なぜなら怒りを用いると、爆発させる前より不快に感じてさらに恥を感じるからです。大切なのは、怒りと恥の結びつきを断ち切ることです。そのために、怒りを感じたら「私は今、何に恥を感じているのだろう」と自問してみましょう。また、相手に対して敬意を払う事も忘れないで下さい。

参照:
Ronald T. Potter-Efron, Handobook of Anger Management. Routledge ,2005
『アンガーマネジメント11の方法 怒りを上手に解消しよう』ロナルドT.ポッターエフロンパトリシアS.ポッターエフロン 金剛出版

 

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