変化する日常〜時は恐ろしくもあり、優しくもある〜

変化は必ずしも悪いことばかりとは限りません。 ついついネガティヴに考えてしまう変化ですが、当然良い変化だってあるのです。

人は変化を恐れる

人は変化を恐れます。
それは未来に起こるであろうリスクに怯えてしまう本能があるからです。

つまり変化を恐れるというのは「ダメな私」を満たす条件ではありません。
変化を恐れるというのはごくごく普通の反応なのです。
だから怯えている自分を責めないで下さい。
私たちは、ついつい自分を否定したくなってしまうかもしれません。
しかし、それらの反応は辿って行くと無事に未来に進んでいくための正常な反応なのです。

 

イライラ星人も同じ

集団に1人は必ずといって良いほど『イライラ星人』がいると思います。
迷惑な話ではありますが、気持ちはわからないでもありません。

イライラ星人は怯えているのです。
何に怯えているのかはわかりません。
しかし不安があるからイライラするのです。
不安は恐怖心です。
そして、人は「これから私、どうなってしまうのだろう?」という時に恐怖の感情が芽生えます。
結果的に、どうして良いかわからずイライラしてしまうのです。

その恐怖は「怖い上司がいる……」とか「彼氏に見限られそう……」とか、「仕事の面接に落ちた……」とかいろいろあると思います。
つまり、今の状態が次のステップに移行する際に悪い方に変化してしまうのではないかという恐怖が全面的に表に出てきてしまっている状態なのです。

・怖い上司がいる→怒られる→自己否定された気分になる→未来に進めない
・彼氏に見限られそう→フラれる→自己否定された気分になる→未来に進めない
・仕事の面接に落ちた→自己否定された気分になる→未来に進めない

不安になる要因があると、必ずしもではありませんが「未来に進めない」という結論に結び付いてしまうのです。
この変化にどう対応して良いかわからないから、混乱してイライラ星人になって周囲に怒りとなったエネルギーを撒き散らしてしまうのです。
本人は「私は、何もしてない……」と思ったところで、本人が気づいていないだけで鬼のような形相をし、暴れ牛のような呼吸をし、肩を震わせ、悪魔のような邪悪なオーラを漂わせているのです。
これでは、「何もしていない」とは言い難いです。

この状態を放置し続けると、どんどん自分を見失ってしまいます。
暴走型『エナジーヴァンパイア』になってしまう危険性もあります。

変化するであろう何かに対する恐怖は、時として人を魔物にさえ変えてしまうほどのパワーを持っているのです。

「私、悪いことしてないのに、どうしてみんな私を嫌うの⁉︎」と感じたら、自分がイライラ星人になっている可能性を疑ってみて下さい。
結構重要です。

 

コンフォートゾーン

心を前向きにするためのメソッドとして「コンフォートゾーンから抜け出して!」というものがあります。
コンフォートゾーンというのは直訳すれば「快適な領域」です。
では、なぜ快適な領域から抜け出す必要があるのかと疑問に感じると思います。
どういうことか考えてみましょう。

人は変化を恐れます。
そう考えると「変化しない状態」こそが安心感を与えてくれる「快適な領域」なのです。

でも、おかしいですよね。

これは未来が悪い方向に変化するのが前提になっているのです。
だから「今が決して良い状態ではない」としても「変化しない状態」が「快適」なのです。