10タイプ別! あなたの怒りタイプ解説(後編)〜感情美人への道Vol.99

怒りは悪いものではなく、上手に付き合っていくものです。

皆様こんにちは。
前回、米国のアンガーマネジメント(怒りのコントロール)の専門家である、ロナルド T.ポッターエフロン氏が考案した、自分の怒りタイプが分かるテストの前半部分(番号1-15)を解説しました。

まだテストをやっていない方は、前々回で紹介した30問のテストをやってみて下さい。

この30問は、実は上から3つずつ(1-3、4−6、7-9など)の小さなまとまりになっています。
なので、3つのうち2つに「はい」と答えている場合、あなたはその怒りタイプの特徴がとても強いという事になります。

 

今回は、『怒り爆発タイプ(番号10-21)』の「意図的な怒りタイプ」から解説していきます。

(番号16-18)意図的な怒りタイプ

16.自分が欲しいものを手に入れるために怒ることがある。
17.怒って相手を怖がらせようとすることがある。
18.実は大して怒ってないのに、あたかもすごく怒っているように見せることがある。

意図的な怒りは、計画された怒りです。このタイプの人は、相手を脅かしたり圧倒したりして自分の欲しい物を得たがります。彼らは人を統制するのが好きで、そのために一番都合が良いのが怒り(暴力)なのです。このタイプの怒りは、元々は「自分はこんなにも怒っている」という事を見せつける「装い」の怒りです。ところが頭でそう分かっていても、体の反応までは言う事を聞きません。まず、大脳辺縁系(情動を司る脳の部分)が活性化し、体はアドレナリンというホルモンでいっぱいになります。すると、本当の怒りや興奮が生じてくるのです。つまり、偽りの怒りが、本物の怒りに変わってしまうのです。相手に自分の影響力を与えるには、怒りでなくもっと建設的な方法があると理解するのが大切です。

(番号19-21)興奮するための怒り

19.たまに、興奮や刺激を求めて怒ることがある。
20.怒った時に湧いてくる強い感情が好きだ。
21.退屈を紛らわすために、議論や喧嘩をふっかけることがある。

怒りに伴う強い感情を欲したり、必要とする人です。怒ることで問題が起こるのは嫌なのですが、このタイプの人はその強い感情のとりこになっています。怒りは体を活性化します。アドレナリンの増加は人を強気にして、つまらない日常に興奮を吹き込みます。その気持ちに身を任せたままでいることは、とても魅力的に感じるのです。怒りの恍惚感といった所でしょうか。怒るための理由を探していたり、怒りが爆発した後に罪悪感を感じる人は気を付けましょう。このタイプの人は、怒りに点数を振る作業(小さい怒りを1点、大きな怒りを10点という具合に1-10点の間で点数を付ける作業)を行ってみて下さい。これを行うことによって、「怒りは表出してもいいが、それを恍惚感のない弱もしくは中程度のレベルにする」ことを学びましょう。