30代は生理前・生理中に落ち込むのがうつにも! 明るく過ごすためのセロトニンケア

通勤で歩く時間があれば、ただ歩くよりは5分だけと決めて少しリズムをつけて歩いてみましょう。

ところが、男性より女性のほうがセロトニンが出る量が少ないことがわかっていて、そのせいで女性は不安な気持ちになりやすいともいわれています。

そのうえ、生理前の女性はセロトニンの量が減りやすいため、だれでも生理前に気持ちが安定せずに落ち込んだり泣いたりしやすくなってしまうのです。

このように、生理前は女性ホルモンやセロトニン不足の影響で落ち込んだり泣いてしまったりしやすいのであって、あなたの性格のせいというわけではないですから、セロトニンのケアをしていくのも生理前に明るく過ごすためのポイントになります。

ただ、あまりに生理前や生理中に落ち込んでしまうのがひどくなり、日常生活を送るのも大変なときは、心療内科のお薬を使ったほうがいいこともありますので覚えておいてください。

生理前・生理中にいつも落ち込んでばかりいる自分より明るく過ごせるようになったらうれしくありませんか?

 

生理前・生理中の落ち込み気分が明るい気分になるためのセロトニンケア

生理前に減りやすいセロトニンですが、日常生活のちょっとしたケアでセロトニンの量が増えることが最新の研究でわかってきています。

ポイントは2つ。

◎朝起きたら窓から1m以内で5分以上太陽を浴びるとセロトニンは増えやすい
◎リズム運動を5分以上するとセロトニンが増えやすい

 

あなたは朝起きてから太陽の光を浴びていますか?

私たち人間は、朝に太陽の明るい光を浴びることで、睡眠物質のメラトニンが減り、頭がシャキっとしやすくなって、昼間にセロトニンの量が増えるようになっています。

ところが、住んでいる場所によってはあまり窓がなく、朝起きてからずっと部屋の電気だけで過ごしてしまい、昼間にセロトニンの量が増えていない生活になっていることも。

太陽の光を浴びていないだけで、セロトニンが出る量が減ってしまうなんて損ですよね。

太陽の光の明るさは、くもりの日でも25,000ルクスあるそうです。

一方で室内の蛍光灯などの照明は500ルクスほどに設計されていることが多く、オフィスの明るく感じるところでもやはり500ルクスぐらいの明るさになるように設計されていることが多いです。

くもりの日でも太陽の明るさは25,000ルクス。
室内の蛍光灯の明るさは500ルクス。
これだけ明るさがちがうのですから、室内の蛍光灯より太陽の明るさがいかにすごいのかよくわかりますよね。

朝起きて、太陽の光を浴びないままでいれば、昼間にセロトニンの量が増えずに生理前や生理中の落ち込みがひどくなってしまってもったいないです。

太陽の明るさは、たとえくもりでも蛍光灯の何十倍も明るいですから、
朝起きたら窓から1m以内の場所に行けば、
光の強さは1500ルクスもあり、蛍光灯よりもずっと明るく昼間のセロトニンが増えやすくなります。

くもりの日でも蛍光灯よりは窓から1mのほうが明るいですから、

朝起きたらなるべく窓から1m以内の場所に5分以上いて太陽の光を浴びてみてください。

朝は忙しいと思いますが、窓から1m以内の場所で歯磨きをしたり、食事ができるようにテーブルの位置を工夫したりすると、5分以上太陽の光を浴びるのも実行しやすいです。

もう一つ、生理前に減ってしまうセロトニンが増えやすいのが、

足踏みのようなリズム運動を5分くらいやることです。

あなたは1日のうちでリズミカルな運動をしていますか?

5分以上リズミカルな運動をするとセロトニンが増えることがわかっています。

リズム運動といっても大げさに運動する必要はなくて、リズミカルに歩いて散歩したり、室内なら「その場で足踏みをする」だけでもセロトニンが増えやすい運動になりますので、生理前はぜひやってほしいです。

通勤で歩く時間があれば、ただ歩くよりは5分だけと決めて少しリズムをつけて歩いてみましょう。

なかなか外を歩くのがむずかしいときは、室内で「その場で足踏み」を5分以上するのが簡単ですし、雨の日でもできます。

その場で足踏みをするときは、両腕はしっかり前後に振っていくと、カロリー消費も多くなり体もあたたまりやすいです。

セロトニンのケアで生理前・生理中にいつも落ち込んでばかりいる自分より明るく過ごせるようになったらうれしくありませんか?

 

参考文献

姫野友美著:女性のうつがわかるもしかして「うつ?」と思ったら読む本
菅原洋平著:「いつも眠い~」がなくなる快眠の3法則

 

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