インナーチャイルドと向き合う
橋の下で拾ってきた子の話。マタニティフォトがインナーチャイルドの癒しに繋がる理由Part.3の続きです。
ロンドンからこんにちは。
皆さんは小さかった頃、「あなたは橋の下から拾ってきた子どもなんだよ」と家族に言われたことはありませんか?
小さな子どもにはショックな言い回しですよね。
今回は、インナーチャイルドと向き合う「あなたは橋の下から拾ってきた子どもだよ」からの脱却方法【最終回】についてです。
欧米では冗談だとは捉えられない⁉︎
わたしはイギリス、ロンドンで暮らして2年以上経ちます。
Part.1でお伝えしたように夫はイタリア人ですが、「橋の下から拾ってきた子ども」の冗談は欧米では通じないと思います。
世界でこの冗談が通じるとしたら、アジア圏内だけのような気がします。
実際にイギリスで「自分の子どもではなく養子を迎い入れたい」と思っているイギリス人女性にも出会いました。
もし「わたしは橋の下から拾われてきた子どもなの」と伝えたら相手はきっと重い話として捉えると思います。
また、ブラジル人夫婦の友人宅に遊びに行った時に「ゴットマザー、ゴットファザー(代母父)」の存在を知りました。
ブラジルに一次帰国した時の写真を見せてもらった時です。
小さな女の子が写真に写っていました。
「もし彼女の親に何かあったらわたしが面倒を見るの」と友人が言っていてびっくりしました。
なんでそこまでするの⁉︎ と思いました。
海外ではキリスト教の国では、ゴッドマザーやゴッドファーザーはよく聞く言葉だそうです。
ゴットマザー・ゴットファザーは、代母父のことで両親に何かあった時の後見人だそうです。
親からすると「私たちにもしものことがあったら、この子の成長を代わりに見守ってください」ということです。
自分達に何かあれば、我が子をお願いしますと最悪の“もしも”のことまで考えている親が、子どもに冗談でも「橋の下から拾ってきた」とは言わないと思います。
「橋の下から拾ってきた子ども」のルーツ。そもそもなぜ〝橋の下〟なのか?
しかしなぜ“橋の下”なのでしょうか?
気になったので調べてみたのですが、ルーツがはっきりわかりませんでした。
いくつかあったのですが、個人的に気に入った一説が、水が集まって川となり、桃太郎や瓜子姫、一寸法師の昔話が生まれ、「橋の下から拾ってきた子ども」のルーツになったという話です。
古来より日本人にとって水とは神聖で尊いもの、命をはぐくむものと考えられてきたそうです。
だから桃太郎も川から流れてくるのですね。
何か“水”と関係していたルーツなのかもしれませんね。
そう考えるともしかしたら、昔は良い意味で使っていて今は悪い冗談になったのかもしれないです。
他にも一度捨てて実の親が拾うと、その子は丈夫ですくすく育つという願掛けが元になっているという説もあるそうです。
「あなたは橋の下から拾ってきた子どもだよ」からの脱却方法
「あなたは橋の下から拾ってきた子どもなんだよ」
この言葉から生まれる良い循環は思いつかないですが、そんなことを言われたことがあるわたし達が親になった時に次は何を我が子に伝えるかが大切だと思います。
過保護に育てたいとは思わないですが、愛されて生まれてきた!望まれて生まれる前から大切にされていたことを知って育つ環境にしてあげたいです。
たくさんの人に妊娠した時から助けられてこの世に誕生したことを教えてあげたいです。
「あなたがお腹にいた時にたくさんの人に優先座席を譲ってもらったから、ママも恩返ししたいと思っているよ。
あなたもお年寄りや妊婦さんを見かけたら譲ってあげてね」と周りからしてもらえた親切も良い循環で倍返しをしたいです。
いかがでしたか?
橋の下で拾ってきた子の話とインナーチャイルドの連載はこれでおしまいです。
今回の記事で書ききれなかったことは、ブログのこちらの記事に書いています。ぜひ読んでみてくださいね。
♦国際結婚生活〜パバンめいのロンドンの暮らし方
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