『手の内の気づき⑬0ツボ革命の予兆 ~ 東洋医学を初期化する』

「東洋医学は非科学か?」

東洋医学が体系化されたのは今から2000年前の中国。

まだ顕微鏡もパソコンもない時代。

そんな時代に収集できる医学情報はたかが知れていた。

それで科学的な手法の替わりに経験の集積を大ざっぱに

易の概念や陰陽五行理論などで分析し、

東洋医学の基礎理論が体系化されたのだ。

この宇宙と人体を相似なフラクタルな視点で捉える手法は

今でも十分に魅力的かつ有効だ。

だがそんな素朴な宇宙論的身体観は魅力的ではあるが、

科学的ではない。それでいつも東洋医学は非科学的だ、

と批判されてしまう宿命にある。

科学の時代である現代ではやはり科学で

東洋医学を説明する義務を感じる。

 

「0ツボ革命の予兆」

例えばツボという概念。

人体には12本の経絡があり、

そのうえに361のツボが存在し、

12本の経絡は12の臓腑と結びつき、

その経絡上の気の過不足をツボに鍼灸をすることで

調整することでひとは健康でいられるとする仮説。

この東洋医学の最重要テーゼの経穴経絡説、

臓腑経絡説を鍼灸師は多かれ少なかれ皆信じている。

たしかにこのツボという概念を用いて、

ツボというツールに鍼灸指圧をすると

様々な疾患症状に実際によく効くことは事実だ。

だが効くからといってそれはそのまま

ツボが実在するとは言えないのだ。

より正しく言うならばツボという概念ツールを用いて

鍼灸指圧をすると体調を好転させ得る、ことは事実だが、

ツボが実在するのかどうかはまだ誰も証明していないし、

ツボの実在を証明する科学的エビデンスは獲得できていない。

つまりツボというツールを使うと鍼灸指圧はやりやすい。

ツボというツールは大変に便利で機能的であることが

ここ2000年で証明されたことになる。

しかしツボはあくまで架空の概念。

ツボの語源はもともと空(うつほ)。

ツボは壺という実在ではなく空なる0フィールド。

2000年を経てツボは壺から0フィールドへと

ようやく帰還する時が来た。

ツボなど存在しない。

ツボと思っていたものなどなにも無かった。

361のツボは今ここで消えた。

0ツボから新たな東洋医学が始まる。

 

「東洋医学を初期化する」

2000年前にツボというツールが発明された。

そのツボというツールは鍼灸指圧をするうえで

実際によく役に立った。

このツボというツールが発明されたことで

アジア諸国の多くの民が救済されたのだ。

だが2000年を経て科学の時代を迎えて

今、東洋医学は危機的な状況に陥っている。

東洋医学は科学的でないから信用できない、という

暗黙の認知が一般化してしまったのだ。

現代医学はハイテク機器を駆使して病態生理を

客観化できる。しかし東洋医学の診断技法は

そのほとんどを術者の主観に頼る。

そしてツボや経絡すら科学で立証できない架空の概念であるのなら、

東洋医学が現代においてアウェーに置かれるのは必然なのだ。

この東洋医学の危機的状況を逆転する方法はあるのか?

それはひとことで言えば東洋医学を科学化すること。

易や陰陽五行理論ではなく現代生理学の用語を使い、

鍼灸指圧がなぜ効くのかをわかりやすく説明する。

これこそが東洋医学復権の新たな方向性となる。

ツボという概念ツールは皮膚や筋肉や血管壁の

体壁の生理機構に置き換え可能だ。

ツボ自体が何かをするのではなくツボ付近の

皮膚や血管壁や筋肉が鍼灸指圧をされることで

その遺伝子が起動して、ヒートショックプロテインや一酸化窒素や

オキシトシンやβエンドルフィンなどの生理活性分子を放出する。

この鍼灸指圧により体壁で発生した生理活性分子が

体液性に血液やリンパ液を通じて内臓を活性化し脳を活性化する仕組み。

この仕組みが鍼灸指圧の科学的なキモで、

ここがサクッと言える鍼灸指圧の治効原理。

このようにツボの下で起こっている普遍的な現象を

科学的に説明すれば現代人も東洋医学の有効性に

納得して、リスペクトを惜しまないはずだ。

東洋医学は非科学ではない。ただ単に東洋医学は

これまで科学的説明を怠ってきただけだ。

東洋医学を科学的に説明する。

この東洋医学を科学的に初期化する作業がきっと

新しい東洋医学の未来を切り開くだろう。

0ツボフィールドの夜明けは近い。

あなたの凝りをパワースポットに!

 

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