細胞のお喋り〜『サルでもわかるハリィー先生とトリ子さんのアヴァンギャルドな東洋医学講座』第9話. 

そう、いまに絶対にヒト細胞界60兆個の代表から感謝状が届くはずだよ。その感謝状は痛みが軽くなったとか、気分が良くなったとか、笑顔になったとか、そんな治療後の身体の感触、というカタチだけどね。

『ハリィー先生とトリ子さんのサルでもわかるイントロ談義』

ハリィー先生(以下 ハ)
「3.11から5年が経過したわけだけど、ちょっと、そのへんに触れてみます」

トリ子さん(以下 ト)
「おっ、ハリィー先生も、なにやら神妙な面持ちね。はい、先生は3.11直後の8時間半後に真っ先に内部被曝を防御する食のアイデアをネットにアップして、それから今までずっと放射能の問題に、こだわってきたという経緯があることはトリ子もよく知ってます」

「うん、ほんと、あの時の5年前の恐怖は今、思いだしてもゾッとするね。あの時はほんと必死で放射能から身を守る方法を模索していたんだ。マクロビオティックの経験者なら、だいたい誰でも知っているんだけど、マクロビの創始者の故・ジョージ・オーサワのお弟子さんに医師の故・秋月辰一郎さんという方がいて、彼が1945年の長崎原爆の爆心地で被曝医療に携わって、その極限のなかで、被爆者たちの放射線障害を食のアイデアで救った、という有名な実話があったんだよ」

ト「そうね、その秋月先生のエピソードは3.11後にネットでも話題になっていたから、あたしも少しだけ知ってるわ」

「なんでも秋月先生はマクロビの理論を結核患者の治療に応用する試みをしていて、それで味噌や玄米が備蓄してあったんだね。放射能はマクロビでは極陰のエネルギーとして、細胞をゆるめて破壊すると考えるんだね。だからもしも放射能を浴びたり、放射性同位元素を体内に取りこんでしまったら、細胞をゆるめる反対の細胞を引き締める作用のある食材を摂取することで細胞を守る。これが秋月先生がやった食による放射能からのガード策だったんだ」

ト「それで、その秋月先生のレシピを実践した人々はその後、どうなったの?」

「なんでも、その秋月メソッドを実践した患者さんや病院スタッフからはその後、放射線障害は発症しなかったそうだよ」

ト「ふ~ん、やっぱり、かなり凄い話よね」

「秋月先生の本は欧州でも翻訳されていたらしくて、1986年のチェルノブイリ原発事故の後に、ヨーロッパで味噌の売り上げが急増したって話も伝説的に語られている。そう、その味噌に関してのコメントを自分は3.11直後の第一報としてネットに発信したんだ」

ト「それで先生のコメントに誰か反応したの?」

「うん、友達のブログにその当時は書き込んでいたんで、そこにアクセスしている仲間がみんな自分のアイデアを実践してくれた。けっこう喜ばれたんだよ」

ト「そうなんだ。わたしは先生の治療院の常連だから、直接に先生から3.11後には、こんな食べ物がいい、あんな事をすればいい、と放射能防御の養生法を伝授してもらったから、ほんと、良かったわ」

「うん、でもそうやって直接に指導できない大勢のひとを対象にした論説も書いていて、今またそんな新規の原稿を書いている最中なんだ」

ト「へぇ、でも、先生、それってわたしたちも読むことができるの?」

「たぶん、ネットで読めるカタチになると思うけど、今のところはわからない」

ト「ここ5年の先生の思いが詰まってる新しいコンテンツ、とっても楽しみだわ」

「放射能防御に関しても、基本は日々の養生に気を配る、ということに尽きるんだけど。そう、それで鍼灸指圧はやっぱりかなり放射能防御に向いた医療だってことをここで強調しておきます」

ト「その鍼灸指圧と体内の信号分子の関係が今回のお題よね」

「はい、では鍼灸指圧がなぜ効くのか? のコアに迫る細胞達のお喋りを覗いてみます」

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『細胞のお喋り』

「トリ子さんはホルモンって知ってるよね」

ト「ええ、ホルモン焼きでしょ? 寒っ(笑)もう、ホルモンくらい知ってるわよ。だって、ここんとこずっとオキシトシンというホルモンについて、先生は集中講義をしてたじゃない。もうオキシトシンに関してはかなり通になっちゃったわよ(笑)」