嫌われたくなければコトバに気をつけて! ~悪意がなくても嫌われる~

こんな感じで『ありのままの呪縛』の影響を受け過ぎると、自覚のないまま嫌われてしまうのです。
でも、本人は悪意がまったくないので相手が自分に対して悪意を持っているとかイジメではないのかと勘違いしてしまうのです。どっちが加害者なのかがわからないのです。

「ありのまま」について少し解説します。
この例の場合、「ありのままの私=食事を作った人や、一緒に食事をした人に対して配慮することなく自分の都合や感情だけで平気で空気を壊す人」になってしまうのです。
なにしろ、悪意がないですし、本人は正直で誠実だと思っているのですから。

「ありのまま」を人間の本質とするのなら、この場合、配慮できないことが本質だということになってしまいます。

食事に限らず「このテレビ番組おもしろくないね」など、この手のタイプの人は何かと否定的な意見を連発しているのです。

 

嫌われないためにはどうすればいいの?

悪い事をしているつもりもないのに嫌われてしまう人は、特にコトバで損をしている人が多いです。
では、嫌われないためには、やはり本音を隠し、当たり障りなく、やっぱり媚びるしかないのでしょうか。

いいえ。そんなことはありません。
自分の気持ちは大事にした方が良いです。
ただ「円滑なコミュニケーションになりますように!」という想いを込めて話せば良いのです。

円滑なコミュニケーションというのは理想を言えば双方が快の感情になることです。
たとえば美味しくない食事が出てきたら。本気で円滑なコミュニケーションを望んでいれば、美味しくなくても、自分以外にもそれを食べている人がいるのに余計なことは言わないでおこう。
自分のネガティヴな発言が相手を不快にするかもしれない。そういう気持ちが湧き出てくるかもしれません。

そうしたら、美味しくない料理に意識を向けるのではなく、楽しい話をして食事の場を明るくしようとか、違う視点が浮かんでくるかもしれません。
そうすれば、味そのものは変わらなくても楽しい食事をすることは可能ですよね。

テレビ番組が面白くなかったら、「つまらないね」を連呼するのではなく、楽しい時間を過ごす方法を考えて提案すれば良いのです。
たとえばゲームをするとか、テレビを消しておしゃべりするとか、音楽を聴くとか、いくらでも代案はあるのです。
代案が浮かばなくても「つまらない」にフォーカスさせなければ、それ以上はつまらなくならないのです。

食事が美味しくない。
テレビがおもしろくない。
それも事実かもしれません。
でも、コミュニケーションが壊れてしまっているとしたら、それそのものよりも、その時の発言に問題がある可能性があると考える習慣を身につけると良いと思います。

もし快の感情になるようにアプローチしてくれているのだなという誠意が伝われば、まず嫌われません。
むしろ、食事やテレビなどどうでもよく「なんだかわからないけど、あの人と一緒にいると、楽しい気持ちになってくるのよね……」と評価が上がってきます。

もし、自分には落ち度が全くないのになぜか嫌われると思っている人は、少しでいいので自分のコトバを見つめなおしてみてください。

※本当に悪意のある嫌がらせやイジメの場合は例外です。
気になった時点で信頼できる人に相談してください。

 

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