根拠がないから自信なんだ！
こういっては身も蓋もありませんが自信というのは、極端にいえば幻想なのです。
自分がそう思って強気でいられるから自信なのです。
確信は自信ではないという話をしました。
逆に根拠がないからこそ自信と呼ぶのです。
ということは、根拠がなければ何も信じられないと断言するのであれば自信なんかなくたってまったく構わないということでもあるのです。
『エナジーヴァンパイア』は自信を奪う！
これは聞いた話です。
ある人が就職の面接に言った時、このようなやりとりがあったそうです。
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面接官：○○やったことありますか？
志願者：いいえ、ありません。
面接官：でも、うちで働くなら○○は絶対やることになりますよ？
志願者：はい。わかりました。問題ありません。
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問題は次の面接官のセリフです。
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面接官：いったい、その根拠のない自信はどこから来るんですか？
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かなり酷いです。
私に言わせれば、これはNGワードです。
そして、その面接官も自信というものをまったく理解できていません。
こういうことを言ってしまうと、自信が根こそぎ奪われてしまうのです。
せっかく、頑張って働こうとしている人に対して失礼です。
『根拠のない自信』という言葉自体が変なのです。
良いですか、根拠があったら自信がなくて確信です！
もっとも単に面接官との相性が合わなくて不採用にしようと腹の内が決まったけれど、思った様な人材が来なくてイライラしていたから当てつけに言った、というのが本当のところでしょう。
しかも、志願者の方は、もっといえば自信はあったかもしれませんが、それ以上に『覚悟』があったと思うのです。
ご縁がなかったのは仕方がありませんが、相手の覚悟を見下すような人がいるから、みんな自信がなくなってしまうのです。
もし、自信過剰で相手を見下したりするような相手であれば、その相手から自信を奪ってしまうという手段もアリだと思います。
しかし、このようなことを相手の気持ちも考えずにやってしまう人は『エナジーヴァンパイア』なので、身近にいたら迷わず逃げて下さい。
幻想でいいじゃない？
結局、自信というのは幻想なので、自分の解釈次第です。
他人は関係ありません。
逆に『エナジーヴァンパイア』に何を言われようとも、何をされようとも、自信を失わない人は決して自信を失わないのです。
人は誰しも不安を抱えて生きているものです。
自信は確かにないよりあったほうが便利です。
でも、自信がなければならないという義務感を持ったままだと、逆に自信という概念が自分を苦しめてしまうのです。
たとえば仕事に自信があって、実力もあったとします。
でも『エナジーヴァンパイア』の巣窟だったらどうでしょう。
自信は関係なく、非生産的な仕事が増えるだけです。
自分に自信がそれほどなくても、自分自身が卑屈にならなければ、それほど迷惑になることはありません。
問題なのは弱腰になったり卑屈になることなのです。
自信がなくても、最低限のことをきちんとやっていれば問題ないのです。
人生の半分以上は、もしかしたら幻想なのかもしれません。
人は見たいモノしか見ていません。
だったら、自分が望む今日を、明日を見れば良いのです。
そして、何かが起きたら少しずつ軌道修正して行けば良いのです。
ただ、それだけなのです。
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