ココロの痛みは本人にしか分からない? ~ 自分のモノサシ以外の視点を持とう! ~

悩みを持つことは不思議でもなんでもありません。 でも、悩みは不思議なものです。

他人の悩みがウザイ……?

だからこそ他人の悩みを安易にジャッジしない方が良いのです。
悩みは固有のものですし、変化する場合もあるものです。
でも、悩んでいる時は確かに真剣だったのです。
自分の悩みならまだしも、そんな流動的なモノを安易にジャッジできるはずがありません。

「あのさ……そんな下らないことでいつまでも悩まれても困るんだけど……手が止まっていて迷惑なんだけど……」なんて、思わず言いたくなってしまうこともあると思います。

特にそれが仕事のことなら業務に支障が出ます。
頭を抱えてないでとりあえず仕事を進めて欲しいと思ってしまいます。

でも、そこは一旦深呼吸をして耐えて下さい。
そこで余計なことを言ってしまうと大ごとになってしまいます。
結果的に仕事の効率が余計に悪くなります。

本当に差し迫った状態で悩んでいるのかもしれません。
追い詰める前に状況を客観的に把握することが大切です。
怒ったり追い詰めたりする前に様子観察。
状況に応じて上司に相談し、何がどう問題で仕事に影響しているのかを一緒に考えてもらうのが良いと思います。

何に対して悩んでいるかわからないけれど、突然泣きだしたり、大声を出したり暴れたりするような人がいたら、決して相手の人格を否定しないで下さい。
そっと信頼できるカウンセラーかセラピストに相談するように促してあげてください。

この手の問題はとても繊細なのですが、現実的には差別につながる事が多いです。
本音をいえば「そんなことで悩まれても……」と思っても、それは自分の解釈であって悩んでいる人と同じ重さではないのです。

ただ、調べているうちにわかったのですが、その手の問題に遭遇すると「迷惑」とか「困る」とか「関わりたくない」とか、そう言った意見が多いようです。
確かにその通りだと思います。

でも、追い詰めても解決はしません。
会社がその人を受け入れているのです。

つまり、そこでイライラして悩んでいる人を追い詰めるなら、追い詰めている人の方が問題なのです。

 

悩む時に気をつけることは?

冒頭にも書きましたが悩みというと深刻なイメージです。
だから、悩む時に注意することは深刻になり過ぎないことです。

悩みは成長の種です。
でも、悩みの種そのものを育ててはいけません。
そうすると自分が成長するのではなく、どんどん人生の質が下がってしまうだけですから。

悩む時に気を付けた方が良いのは「だから私はダメなんだ」とか「どうせ私はダメなんだ」とか「このままどんどん悪化するんだ」という『自動バッドエンド化』です。
どんな問題に対しても、どんな話題に対しても『自動バッドエンド化』してしまう人が時々見受けられます。
でも、これは厳密には悩みではありません。
というのも、既にバッドエンドという結末を自分で決定してしまっているのですから、それこそ無駄な悩みなのです。
自分で結論を決めて納得してしまっている時点でどうあがいても無駄なのです。
だから、今後それはしないと今ここで誓って下さい。

次に問題を明確化してください。

「なんだかわからない不安に常に悩まされている……」だと、それ以上先に進めません。
問題が複雑化してしまっていたり、心が混乱してしまっていたりして焦点が定まらないこともあると思います。
そのような時は、自分自身の心と向き合う時です。
自分自身と真正面から向き合うことで、今まで見えていなかったものがクリアになってきます。
自分で行うのは難しいのでカウンセラーやセラピストの力を借りるのも良いと思います。
カウンセリングは病名の付いた人だけのものではありません。それは偏見です。

悩みを持つことは不思議でもなんでもありません。
でも、悩みは不思議なものです。
種類も大きさも、重さも人によって違います。
だからこそ自分のモノサシだけで物事を判断せずに、悩みを持つ人の心身の健康をそっと願ってあげて下さい。

 

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