人は感情がある!  ~だからこそ自分の気持ちを把握しよう~

とにかく人間の心は案外不安定だということを覚えておいてください。 そして心は否定されると辛くなってしまうのです。

自分の感情を否定する癖がついてしまうと、とても危険なのです。
どういうことかというと、心が麻痺してしまうのです。

「●●と思ってはいけない」「××と感じてはいけない」と禁止ばかりしていると、つまりそれは自己否定へとつながるのです。

自分の心を否定してしまうと、自分自身がどうして良いか次第にわからなくなってしまいます。
それって、とても恐ろしいことだと思うのです。

「じゃあ、やっぱり相手に問題があるんですね……」ということでもないので、そこは誤解しないで下さいね。
問題はそこではないのです。

ジャッジするのではなく、まずは一旦自分の心を素直に受け止める習慣をつけてみて下さい。
「私は▼▼さんが嫌いで、イライラしている」という、そのままです。
もちろん思ったことをすぐ口にして良いわけではありません。

それでは空気が読めない人です。

一旦受け止めてあげると自分の心が少なくとも自己否定されているわけではないと理解してくれます。
そうすると、次に進めるのです。

「嫌いでイライラする気持ちは本当だけど、それはそれとして、どうしたものか?」と自分に問いかけて欲しいのです。
ただイライラしているよりも、はるかに建設的です。

もし、仲良くなれるアイディアが浮かんだらイライラの気持ちは嬉しい気持ちに変化するかもしれません。
そうしたらイライラしていた気持ちを否定するのではなくて、気持ちが切り替わりますよね。

仮に仲良くなれそうになくても「自分の心を少しでもプラスにするにはどうしたら良いか?」は考えて下さいね。
相手にイジワルをしようとか、一瞬頭をよぎるかもしれませんが、冷静になって考えれば、それではイライラは消えないことはわかりますよね。
だって、喧嘩になってしまいますから。

すべてがうまくいくとは限りませんが、自分の心を少しでも良い方向に動かすためにはどうしたら良いかを問い続ける習慣は、慣れてくるときっと役に立ちます。
これは「無理に相手を好きに思いなさい」ということではありません。

義務だと禁止と同じで心が辛くなって麻痺してしまいます。
自分の心を否定するのではなく、最善の状態にするために、自分に何ができるかを考えるのです。

どうしてもそれが難しい時は、誰かにヤツ辺りしなくて良い場所に行って感情を保留にしたまま、休んでみて下さい。

 

心を否定しないで

ややレアではありますが、感情が急に変わることもあります。
理由は分からないけれど、急に悲しくなって来たり、怒りが込み上げて来たりするのです。
不思議に思うかもしれませんが、時々そういうこともあるのです。

ただ、そういう時は特に意識して欲しいのですが、先ほどの時と同様に、一旦ストップして見て下さい。
理由なく感情的になって相手を攻撃してしまったら最悪です。
理由なく攻撃されたら間違いなく険悪になってしまいますし、加害者になってしまいます。

そんな時は、素直に「ちょっと今、感情が乱れているので、冷静さを失っているかもしれません」と相手に伝えると良いと思います。
できれば、一旦、その場を離れると良いと思います。
もしかしたら、相手に問題があるのではなくて、単に自分が疲れているだけかもしれません。

とにかく人間の心は案外不安定だということを覚えておいてください。
そして心は否定されると辛くなってしまうのです。
だから、一旦、どんな湧き出て来た感情も受け止めてあげることが大切です。
深呼吸をして、「今この瞬間の心」をどうしたいのか、どうするのかを考えてみて下さい。
それが身につけば、感情が徐々にコントロール出来るようになってくると思います。

※明らかに感情がころころ変わって辛かったり、具合が悪くなってきた場合は信頼できる専門家に相談してみて下さい。

 

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