青の色彩効果で早めの梅雨対策を。少しでも楽に過ごせるよう、心身のケアを入念に。

青

そろそろ6月、梅雨の不調に備えよう

早いもので5月も残りわずか。季節柄、体調を崩しやすく、多くの方が五月病の症状に悩まされています。また、最近では六月病になる人もいるのだとか。聞きなれない人も多いと思いますが、五月病と同じように心身の不調でウツっぽくなってしまう症状のことです。どちらも正式な病名ではありませんが、5月や6月をさかいに症状が出ることからそう呼ばれています。

六月病は、五月病と同じような症状に加え、梅雨が大きく影響しています。梅雨といえば、湿気。おまけに夏を手前にして蒸し暑さを感じることも増えてくるので、ジメジメして快適に過ごすことが難しいです。気圧の変化も激しいため、自律神経も乱れやすくなります。さらに雨で晴れの日が少なくなるので、セロトニンやメラトニンが不足しがちです。

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが不足するとイライラやウツっぽくなりやすいです。一方、メラトニンは睡眠を誘発するホルモンなので、不足すると不眠に繋がってしまいます。これらが原因で梅雨の時期はウツっぽくなりやすく、症状がひどくなるとうつ病になる可能性があります。

ただでさえ雨の日が増えて蒸し暑いと不快なのに、ウツっぽくなったら大変です。特に五月病っぽいと感じる方は要注意です。梅雨の時期を少しでも楽に過ごせるよう、いまから入念に心身のケアをしていきましょう。

心身を静かに癒し、潜在能力を高めてくれる

青はストレスを和らげ、心身ともにリラックスさせてくれる色です。副交感神経(休息・リラックスモード)に働きかけ、心拍数や血圧を下げるなど、精神を安定させてくれます。感情の高まりを抑えてくれるので、集中力や冷静な判断力をもたらします。直感力が高まりますので、自分に合うものを見分けて上手に取り入れられるようになります。そうしていくうちに迷いでモヤモヤしていた気持ちもすっきりしていきます。

イライラが抑えられないとき、青を見たり身に付けたりすると心がクールダウンしていきます。ストレスから心身を守り、穏やかな状態にしてくれるので、怒りっぽい方には「青の呼吸」がおすすめです。頭の中で青を思い浮かべながら、深呼吸してみてください。深呼吸する際は腹式呼吸を意識して、口から息を吐いて鼻から吸い込みましょう。

イライラを身体から出すイメージで息を吐き、全身に青が広がっていくイメージで吸い込んでください。目を閉じて呼吸に集中することでより効果が高まり、落ち着きを取り戻せます。イライラは伝染します。周囲の人にイライラが伝わってしまうのを防ぐため、青のサポートで静かに心身を癒してあげましょう。

青は幸せの色? ネガティブな色?

青は、世界的に見ても平和や幸福、信頼、賢さの象徴として使われることが多い色です。幸せを運ぶと言われる「青い鳥」や「ブルーヘブン」などの言葉もあります。「青い鳥」のお話の結末も、幸せは遠くに探しにいくものではなく、実はすぐ近くにあるという深い内容でした。希望が持てますよね。「ブルーヘブン」は癒し、ストレスを緩和するという意味です。また、日本には「青春」という言葉がありますよね。まさに若さや希望を象徴する色でもあり、純粋で清らかな感じがします。このように青にはポジティブイメージがたくさんあります。

その一方で、ネガティブななイメージもあります。「青くさい」という言葉の青は未熟さを表しています。くさいという言葉も入っていますので、あまり良いイメージが持てませんよね。他にも、落ち込んだ気分になると「ブルーな気分」と言います。妊婦さんの「マタニティー・ブルー」という言葉もよく聞きますが、決して楽そうではありませんよね。

青は気持ちを落ち着かせる一方で気持ちが不安定になってしまうこともあります。使い過ぎると落ち込んでしまったり、憂うつになったりすることもあります。使いやすい色ではありますが、使い過ぎないよう気をつけてくださいね。

涼し気な青で心も身体もすっきり爽やかに

青は寒色系なので、清涼感を得たいときにおすすめの色です。蒸し暑いと感じるときは青系の色を取り入れることで心理的に涼しさを感じられます。なんと、寒色系を使うことで室内温度が2℃~3℃くらい低く感じられるそうです。見た目も涼しげで爽やかなので、これからの時期にぴったりです。

また、蒸し暑くて眠れないとき、気持ちが落ち着かなくて眠れないときにもおすすめです。そのようなとき、寝具やパジャマに青を取り入れると効果的です。緊張が和らいで心地良く眠れるようになります。私たちは色を目で見て感じるだけでなく、皮膚で感じています。そのため、見ていなくても皮膚を通じ、目で見ているときと同じ色彩効果を得られるのです。

ただし、青は多用し過ぎると気持ちが落ち込んでしまうこともあります。白やオフホワイトなどと組み合わせて、バランス良く取り入れてみてくださいね。眠れないと心身の調子が不安定になりやすいです。生活リズムにも気をつけて、青の色彩効果で心身をすっきり爽やかに整えていきましょう。

弱っていると感じたら、入念なケアを

5月も残りわずか。そして、もうすぐ6月、梅雨もやってきます。季節柄、不調に悩まされがちですが、少しでも楽に過ごせるよう、入念にケアしていきましょう。忙しい日常の中で、自分の時間を作るのは容易ではない場合もあります。しかし、自分の心身を守れるのは自分だけです。6月病を未然に防ぐためにも弱っていると感じたら、それを補うものをしっかり与えてあげましょう。

とはいえ、残念ながら、不調がない時期など実はありませんよね。だからこそ、季節ごとの気候の特徴や過ごし方などを知ることが大切なのです。そして、少しでも楽に過ごせるよう、早めに対策することが必要なのです。改めて、自分の心と身体にしっかり向き合いながら大切にすることを心がけてみましょう。ジメジメに負けず、健やかな毎日を過ごせますように。






  

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