ポジティブなラベルを貼って、なりたい自分に~ネガティブなラベルで自分を制限しない

ラベリング

ネガティブなラベルを自分に貼っていませんか

心理学に『ラベリング効果』というものがあります。ラベリングとは、言葉の通り、自分や他人、物事に対してラベルを貼ることです。人って、「この人は〇〇な人間だ」とか、「これは〇〇だと思う」など、先入観で思い込んだり、根拠なく判断したりすることがあり、無意識にラベルを貼っているのです。特に多くの人が自分に対してネガティブなラベルを貼っているのです。「自分はダメな人間」とか、「自分は頑張っても上手くいかない人間」などと決めつけていませんか!? 

ラベリング効果の影響はとても大きいです。そのようなネガティブなラベルを貼ってしまうと、無意識にそのように振舞うようになってしまうのです。そのため、自分自身に対して正しいラベルを貼ることが重要です。あなたはどんな自分になりたいですか。きっと、なりたい自分のイメージがあるはずです。そのイメージ通りのラベルを自分に貼ってあげてください。

実は、多くの人が自分自身にネガティブなラベルを貼ってしまい、無意識に自分を制限してしまっているのです。無意識でしてしまっているため、気づきにくいので要注意ですよ。思うように上手くいかないときこそ、自分に対してネガティブなラベルを貼っていないか、振り返ってみてくださいね。

ポジティブなラベルを自分に貼ろう

自分にラベルを貼る際、現状のことは気にする必要はありません。まだ実現できていなくても、実現には程遠い状況であっても構わないのです。自己実現するためには、まず自分のなりたいイメージを代弁するようなポジティブなラベルを貼ることが大切なのです。ポジティブなラベルを貼ることで、そこに向かって行動するようになっていき、自己実現しやすくなるのです。ぜひ、具体的にイメージして、ポジティブなラベルを自分に貼ってあげてください。

自分にはできないとか、無理だと思うのではなく、自分ならできると信じて、ポジティブなラベルを貼ることが大切ですよ。ラベリング効果の影響はとても大きいため、上手く利用することでなりたい自分になることができます。具体的にイメージして、ポジティブなラベルを自分に貼ってください。そうすることで、毎日の意識が変わって、そのラベルにふさわしい行動をするようになっていきますよ。

反対に、ネガティブなラベルを貼ってしまうと、ネガティブな現実を実現してしまうので気をつけてください。ネガティブなラベルを貼ってネガティブな現実を実現するのではなく、ポジティブなラベルを貼ってポジティブな現実を実現していきましょう。ラベリングの効果を活かして、なりたい自分を実現していきましょうね。

他人に事実とかけ離れた嘘のラベルを貼らない

他人に対してラベルを貼ることもありますが、注意点があります。先ほど、ポジティブなラベルを貼ることをおすすめしました。ただし、他人に対してラベルを貼る際には事実からかけ離れた嘘のラベルにならないように気をつけてください。例えば、職場の同僚に「仕事が早いね」と褒めてあげることで、ポジティブなラベルを貼ることになり、とても効果的です。

しかし、事実でなければ、勘違いさせてしまうことになってしまいますよね。それを相手に伝えなかったとしても、事実とかけ離れて仕事が遅い人だったとしたら、無理がありますよね。また、「こうなってほしい」といって、事実とかけ離れたラベルを貼ろうとすると嫌味になってしまうこともあります。極端な例になりますが、性格のキツイ人に対して「優しいね」と褒めてラベリングしようとしても、ただの嫌味になってしまい逆効果です。それを相手に伝えなかったとしても、だいぶ厳しいですよね。

そのため、自分にラベリングする場合には「なりたい自分」のイメージを膨らませてラベルを貼りますが、他人に対しては事実からかけ離れ過ぎないようにすることが大切です。他人に対しては、事実を述べるか、「こうなってくれれば良いな」と思う方向に少しだけ寄せてラベリングすることを心がけてくださいね。

ラベリングにとらわれ過ぎないで

他人に対して、良くも悪くも「この人はこういう人だ」と自分のイメージする枠に当てはめたり、決めつけないように心がけましょう。良いラベリングだとしても、そこにとらわれ過ぎてしまうと危険です。相手に対して思い込みが強くなってしまうと、過度な期待をしてしまうこともあるからです。そうなってしまうと、自分の予想と違う行動を目にしたとき、「思っていたのと違った」などと思って、勝手にガッカリしたり、失望したりすることになります。

このパターン、恋愛に多いです。「付き合ってみたら、思っていたのと違った」なんて、よくあることではありますが、それって、自分が勝手にラベリングしただけかもしれませんよ。もちろん、ラベリングすることで相手がその影響を受けることもありますが、あくまでも目の前にいる相手の姿が現実です。しっかり相手に向き合ってくださいね。

また、たまにいるのですが、占いで他人をラベリングしてしまう人もあります。よくあるのが、血液型占いを見て、「この人は○○な人」だと決めつけてラベリングしてくるのです。その人は軽い気持ちで言っているのかもしれませんが、人によっては不愉快に感じてしまうこともあります。言われた人が不愉快になってしまうと、ネガティブなラベリングとなってしまいます。

また、それを相手に直接伝えなかったとしても、自分が相手に対してそのようなラベリングをして接していたら、その影響を相手が受けることもあります。他人との良好な関係性を保つためにも、ネガティブなラベルを貼らないよう、心がけるようにしましょう。ラベリングは使い方次第です。ポジティブに活用していきましょうね。


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