1年の締め括り、大掃除
12月に入り、すでに半分以上が過ぎてしまいました。あっという間に過ぎてしまったという感じですよね。なにしろ12月は師走と呼ぶくらいですから、慌ただしいわけです。
そんな中、取り組むのが年末の大掃除です。クリスマスがやって来たら、あっという間にお正月です。本当に走り過ぎるかのように時間が過ぎていく気がします。だからこそ、大掃除もできるだけサクサクと進めていきたいですよね。
ところで、大掃除の由来って、ご存じでしょうか。現代では年末になると当たり前のようにやっている大掃除ですが、「すす払い」と呼ばれる平安時代の宮中行事が現代の大掃除に由来と言われています。お正月の神様である歳神様（としがみさま）を迎えるため、年末に大掃除をするようになったのです。いわば神様に失礼がないようにするための準備であり、厄払いや安泰を願う意味で大掃除が行われていたのです。
現代の私たちにとっても、年末の大掃除は1年を締め括り、新年を気持ち良く迎えるための大切な準備となります。年末に大掃除をすることで、気持ちだけでなく身の回りの環境もリセットすることができます。そして、大掃除をすることで、マイナスの気を溜め込んだ汚れや物を払うことでき、開運にも繋がります。忙しい時期ではありますが、年末のイベントの一つとして、開運アクションとして、楽しみながら大掃除を行いましょう。
大掃除に完璧を求めないで
とはいえ、なにかと忙しい12月。年末の業務処理に追われたり、はたまた年始の仕事の準備に追われたりもします。クリスマスや忘年会という楽しいイベントもありますが、とても慌ただしいです。それだけでも普段より疲れやすくなります。そんな中、大掃除に取り組むのですから、なかなかハードです。年末に休みがあるとしても、無理は禁物ですよ。
もちろん、部屋を綺麗にしておけば、スッキリした気持ちで新年を迎えることができます。しかし、大掃除が思うように進まなかったとしても気に病むことはありません。大掃除のためにイライラしたり、メソメソしたりしては本末転倒です。
肝心なのは、新年を気持ち良く迎えることです。それが本体の目的で、そのために大掃除をするのです。そのため、掃除できなかったことに対して気に病むのは無意味なのです。できなかったとしても、決して自分や家族を責めないでくださいね。
そして、大掃除に完璧を求め過ぎないようにしましょう。計画的に大掃除ができれば理想的ではありますが、人それぞれの生活パターンがあります。隅から隅までキレイにしようとして、全てを完璧にこなそうしなくてもOKです。ザックリでも掃除できれば良しとしましょう。「やらなくてはいけない」と焦ったり、イライラしたりするのではなく、綺麗になっていくのを楽しみながら取り組んでみてくださいね。
優先的に大掃除するべき場所
もし気になるようでしたら、運気の出入り口である玄関を最初に掃除することをオススメします。汚れているボロボロのぞうきんで掃除すると金運が下がると言われています。新年を迎えるための大掃除なので、ぜひ新しいぞうきんを準備して拭き掃除をしましょう。そして、イヤな匂いは金運を遠ざけます。気になる靴箱の匂いは消臭剤や重曹を使って対処しましょう。ちなみに、玄関マットは外から入ってくる厄を室内に入らないようにしてくれます。新年を迎える前に洗濯しておくか、新しいものを準備して敷いておきましょう。
次は水回りを重点的に掃除しましょう。水回りを綺麗にすることで金運や健康運、恋愛運など、様々な運を上げてくれると言われています。また、厄を落とす場所とも言われているため、特に排水溝の掃除を念入りにしましょう。詰まっていると悪い気が流れていかなくなり、運気が下がってしまいますよ。同じように、悪い気を外に出してくれる換気扇も忘れずに行ってください。蛇口や鏡などは磨けば磨くほど運気が高まります。新しい年の運気がさらに高まるよう、ピカピカにしちゃいましょう。
次はトイレです。トイレには神様がいらっしゃると言われています。そのため、日頃から意識的に掃除している人も多いですよね。汚れに対して、ひたむきに向き合うことで神様に好かれると言われています。開運のために素手で掃除する人もいますが、無理をする必要はありません。一生懸命に掃除すればOKです。それよりも、トイレも厄を落とす場所だと言われているため、見落としがちな汚れをしっかり落とすことの方が大切です。限られた時間の中で大掃除するのですから、便利な掃除道具を活用しながら、普段以上にしっかり掃除しましょう。
師走こそ心穏やかに過ごそう
これらの場所を掃除していくうちに、自分なりのリズムができていきます。綺麗になっていけば気持ちも良いですから、どんどん楽しくなっていきますよ。気持ちや時間に余裕があるようでしたら、引き続き別の箇所も掃除してみてください。少しずつ取りかかることがポイントです。あれもこれもやろうとすると、かえって部屋がグチャグチャになってしまうこともあります。できる範囲で少しずつやれば良いと自分に許可してあげてくださいね。
ますます寒さが厳しくなっていきます。寒さでダメージを受けるのは、身体だけではありません。寒さで心に不調をきたすこともあるのです。普段より忙しくバタバタするようなことになれば、なおのことです。頑張り過ぎて自分のキャパシティを超えることのないように気をつけてくださいね。
今年も残りわずかです。健やかな心と身体で新年を迎えるためにも、普段以上に自分のことを大切にして穏やかに過ごしていきましょうね。
