香りの癒しで心と身体をケア
冬は日照時間の減少により、セロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、情緒不安定になりやすいため、身体の冷えだけでなく、心のケアも必要になります。
気をつけないと、ウツっぽさと体調不良で生活に何らかの支障が出てしまうこともあります。
やる気がないわけではないのに身体が思うように動かなかいとか、イライラしてしまうなんてことになったら、辛いですよね。
しかし、誰にでも起こりうることなので、しっかりケアしていきましょう。
そのようなときは無理をせず、できるだけ自分を休ませてあげることが大切です。
とはいえ、なかなか休めないという方が多いですよね。
特に、これから年末年始にかけて忙しくなります。
そんなときにオススメなのが香りの癒しです。
実は、香りの刺激が嗅覚を通じて脳に届くまでの時間は0.2秒以下です。
ちなみに、痛みが脳に伝わるのが約0.9秒だと言われていますので、香りの刺激が脳に届くのが、いかに早いかわかりますよね。
一瞬にしてリラックスできる香りの刺激は、忙しいときでも取り入れやすいですよ。
今回は心と身体をスッキリと癒してくれるローズマリーについて、お話します。
香りの癒しを取り入れながら、ヘアケアや風邪の予防に効果的な活用方法もぜひ参考にしてくださいね。
ローズマリーは若返りの香り
ローズマリーの名前の語源は、ラテン語で「海のしずく」の意味です。
好んで水辺に育つ性質からきています。
ローズマリーは、古代ギリシャ・ローマ時代から聖なる植物として、医療や宗教の場で使われてきました。
ローズマリーは、スッキリとしたフレッシュなグリーンの香りです。
爽快感のある独特な香りが特徴的です。
ローズマリーには血行を促進し、新陳代謝を促す作用があります。
また、様々な器官を活性化し、修復してくれる作用があります。
咳や気管支炎を和らげる作用も期待できることから、風邪や花粉症の対策にもオススメです。
さらに、強い収れん作用もあるため、お肌の引き締め効果もありますし、抗菌力、殺菌力も高く、抗ウィルス作用も強いです。
そして、心にも効果的に作用します。
精神的ストレスを和らげ、集中力や記憶力を高めてくれます。
血管を強くしたり、血液の循環を良くしたりする作用があるため、身体の中から若返り、心身の活力を高める効果が期待できます。
ローズマリーは、うつっぽいときや、やる気が起きないときにもオススメです。
ローズマリーのチンキを作ろう
家庭で簡単に作れるハーブチンキを作ってみましょう。
今回はオススメの香り・ローズマリーで作る方法をお話します。
まず、ハーブチンキとはハーブをアルコールに漬けて作る濃縮液のことです。
アルコールに漬けることで、ハーブの成分が溶け出しやすく、ハーブの効能を引き出しやすくなるのです。
作ったハーブチンキは、化粧水、うがい薬、入浴剤などを作る際の材料として、様々な用途に活用することができます。
・材料
乾燥ハーブ(今回はローズマリー)、ウォッカ(40度以上)、密閉できるガラス瓶
・作り方
①最初に瓶を消毒してください。
煮沸食毒、もしくはアルコールスプレーなどを用いて消毒してください。
瓶の蓋も消毒してください。
煮沸消毒する場合、耐熱性があるかどうかを必ずご確認ください。
煮沸した瓶はとても熱いので、くれぐれも気をつけくださいね。
煮沸後はしっかりと乾かしましょう。
②消毒した瓶に乾燥ハーブを3分の1位まで入れてください。
分量は適量で構いません。
目安は、乾燥ハーブ10gに対してウォッカ100㎖位です。
③ハーブがひたひたになるくらいまでウォッカを注いでください。
そのまま2週間ほど熟成させれば完成です。
1日に1回は瓶を振ってあげてください。
そうすることで、ハーブの成分がより抽出しやすくなります。
瓶の蓋をしっかりと閉め、直射日光が当たらない、風通しの良い場所で保管してください。
保存期間は約1年です。
保存する際は、瓶のままでも良いですし、小分けにして保存するのも使いやすくてオススメです。
④網目の細かい茶こしなどを使って濾(こ)して使ってください。
濾した後に残ったハーブはお茶パックに入れれば入浴剤になりますよ。
お風呂に浮かべて香りを楽しんでくださいね。
髪が若返るローズマリーのヘアスプレー
完成したローズマリーのチンキを使って、ヘアスプレーを作ってみましょう。
ローズマリーのチンキ10g~20gに、精製水もしくはミネラルウォーター80gを入れてください。
チンキは刺激が強いので、肌が弱い方は量を調整しながら使ってみてください。
ラベンダーなど、お好みでアロマオイルを2摘ほど入れてもOKです。
香りを嗅いでみて、そのときの気分で選ぶのも楽しいですよ。
2週間を目安に使い切ることをおオススメします。
ローズマリーには血行を促進し、新陳代謝を促す作用があります。
頭皮の血行を促すことで、抜け毛や白髪を予防する効果、美髪・育毛効果も期待できます。
頭皮全体にスプレーして、マッサージしてあげてください。
お風呂上りだけでなく、朝晩ケアしてあげるとより効果が高まりますよ。
ローズマリーうがいで風邪予防
コップ1杯の水にローズマリーのチンキを1~3滴ほど垂らして、うがいしてください。
抗菌力、殺菌力も高く、抗ウィルス作用も強いため、風邪予防や乾燥予防になります。
スポイト付きの瓶に入れておくと便利ですよ。
香りを楽しみながら、心も身体もリフレッシュ
ハーブチンキは使い道が盛り沢山です。
様々な活用方法がありますので、インターネットや書籍などを参考にしてみてください。
また、今回紹介したローズマリー以外にも活用しやすいハーブはたくさんありますので、ぜひ作ってみてくださいね。
まだまだ寒い日が続きます。
自分の身体を労わってあげられるのは、自分だけですよ。
無理をせず、香りを楽しみながら、心と身体を優しくケアしてあげてくださいね。
【注意事項】
アロマテラピーは医療行為ではありません。
また、妊娠中の方や乳幼児、ペットがいる方は使用しないでください。
特に治療中の方や投薬中の方、持病のある方は医師にご相談の上、医師の指示に従ってください。
また、チンキのレシピにはアルコールを使用しています。
飲酒運転や20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
ご注意ください。
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