ストレスとココロの闇
自覚の有無にかかわらず、2020年はストレスが尋常ではなかったと思います。
だって、ある日突然、日常が日常ではなくなってしまったのですからね。
そう考えると、2020年は「当たり前って、当たり前じゃないんだよ……」ということを再認識できた年だったと思います。
今まで当たり前に存在していると思っていた生活が音を立てて崩れてしまい、気がつけば、みんながマスクをして表情も見られない時代になってしまったのです。
笑顔が見られない時代です。
人って、笑顔が見られるからこそ幸せを感じられるものです。
「悲しい顔も見なくて済むから、考え方次第では……!?」と思う人もいるかもしれません。
でも、それって、悲しんでいる人に気づかなくなる、救いを求めている人に救いの手が届きにくくなるということでもあるのです。
それでも私たちは、何事もなかったかのように生きています。
とはいえ、自分はかろうじて、それほど被害を受けていなかったとしても、ちょっと離れた場所では誰かが苦しんでいるかもしれない、泣いているかもしれないのです。
外出禁止令が出ているわけではありませんが、密を避けなければならないし、ステイホームも大事なのです。
そうすると、身近に気にかけてくれる人がいないと、本当に、弱っている人に気づいてあげられないのです。
考え過ぎも、考えなさ過ぎもよくないわけで、そこがまたストレスだったりもしますよね。
人は、人と人とのつながりがあってこそ、社会を回すことができるのです。
人と人とのココロの距離がどんどん離れてしまうと、私たちは知らず知らずに自分の居場所を失ってしまうのです。
力をたくわえよう!
暗い話になってしまいましたが、この闇をスルーするのではなく、私たちみんなで打開していきましょう。
そのために私たちがすべきこと、できることを一緒に考えてみましょう。
①まずは自分から
まず大事なのが、自分を癒すことです。
好き勝手に遊びに行けない、仕事はあっても、常にコロナを意識しなければならないなどで、ストレスがスゴイことになっていますよね。
なので、最初は自分を癒すことから!
ストレスをできるだけ減らしましょう。
そして、少しでも休息を取るように心がけてください。
睡眠もとって、頑張り過ぎないでくださいね。
家事に追われてイライラする気持ちはわかりますが、それを家族に当たり散らしてしまうと、家庭が崩壊してしまいます。
そういうことも、家族で気持ちを言い合って「というわけで、ちょっと手を抜いても良い?」って素直に言ってみましょう。
協力して欲しいことがあれば、頼んでみましょう。
「何も言われないけど、なまけていると思われている気がする……」というのは、半分以上が被害妄想です。
「思われている気がする」という理由で周囲に当たり散らすのは最悪ですから、特に気をつけてください。
②周囲の人を気づかってあげる
次に、他人のストレスも気にかけてあげることです。
たとえば、家族がグッタリしていたとしても「何、ダラダラしているの? 良い身分ねぇ。私は、家事でずっと働いているのに……」とか、言わないこと! 家庭崩壊します。
疲れているのは自分だけではないのです。
自分こそが世の中のすべての不幸を一身に背負っていると思いこんでいたらヤバイです。
それは違うとだけ言っておきますね。
③安心できる居場所をつくる
繰り返しますが、最初からキレて接するのではなく、自分が大変だったら助けを求めてください。
たとえば、掃除機をかけているところで昼寝をされていて、どいてくれなかったら「私も、今日は掃除サボって良い?」って堂々と聞いてみるのも良いかもしれませんね。
言霊って、ものすごいパワーを持っているのです。
言葉の使い方ひとつで人生が変わるといっても過言ではありません。
今、コロナのストレスでココロが荒んでいる人が多いです。
だからこそ、攻撃的なコトバではなく、相手と意思疎通して心を通わせるためにコトバを使って下さい。
自分のココロが穏やかで、他人を思いやれるようになると、平和が訪れます。
そうすると、自分も自分以外も「私、ここにいてもいいんだ……」という安心感につながります。
今の時代って、安心感が足りていませんよね。
せめて、自分が安心できる居場所だけでも持てたら、大きくストレスを軽減できると思います。
そうやって、自分たちの居場所を作れば、パワーはどんどん回復してきます。
そのためにも、自分自身や周囲の人に対して厳しくなり過ぎず、お互いが安心できるようなコミュニケーションを意識していきましょうね。
2021年は……!?
コロナ慣れしてしまっている感じもありますが、まだまだ油断大敵です。
だからこそ、ストレスを軽減し、思いやりのある生活を心がけて、お互いが支え合える年を一緒に作っていきましょう!
今年もよろしくお願いします!!
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