イライラの循環
感情がコントロールできず、いつも不機嫌そうな人っていますよね。
感情がコントロールできてもイライラすることはありますよ。
怒りの感情も、私たちにとってとっても大事なものですからね。
イライラしても良いし、怒っても良いのです。
ただ、イライラし続けていると、ちょっと問題です。
イライラし続けるとなにが問題なのでしょうか。
大きく分けてふたつ思いつきます。
ひとつは健康面。
怒ってばっかりな人と言うのは高血圧だったり、心臓が悪かったりする人が多いそうです。
私は医療従事者ではないので気になる方は医療系の人に聞いてみて下さい。
健康に悪いというのはQOL(人生の質)が高いとはいえないですよね。
不可抗力で怪我や病気をしてしまった方は別ですが、勝手にイライラして勝手に不健康になって人生の質が低下してしまっても、これはあまり同情して貰えそうにありません。
健康あっての人生です。
イライラという感情が悪いものではなくても、良いモノというわけでもありません。
だからこそ、感情のコントロールは常に意識した方が良いのです。
ふたつめ。
嫌われることです。
「嫌われたって良いじゃないか!」という人もいます。
確かに嫌われても構わないです。
それは決して間違っていません。
そもそも万人ウケなんてありません。
よく恋愛であるじゃないですか。
「あんたに好かれたって、嬉しくない!」って堂々という人。
それはそれで、失礼というか、もう少し言い方があるとは思いますが。
つまり、好かれたい人に好かれれば、必ずしも万人に好かれなくても良いということなのでしょう。
しかし、開き直りすぎて万人に嫌われたら大ピンチですよ。
ピンチはチャンスなんて言っている場合ではないです。
または「どうして○○さんは、私のことを好きになってくれないんだろう?」って思っても「嫌われたって良い」って自分で言っているわけですし、巡り巡って結果的に○○さんが、好きになってくれなくても良いと自分で言っているわけですね。
わかりやすいと思って恋愛を例に出しましたが、それ以外も同様です。
嫌われても良いですが、嫌われ過ぎると厄介なのです。
それは忘れない方が良いです。
人間は社会性を営む動物です。
イライラし続けて、仲間がいなくなってしまったら孤独になってしまいます。
今お話したふたつの例は、残念ながらQOLが下がってしまいます。
なので、そこでますます自分の現状に納得できずイライラが循環してしまうのです。
最初にも言いましたが怒りの感情そのものは善も悪もありません。
同時に大切な感情です。
しかし、怒りの感情を慢性的にしてしまうと危険なのです。
感情を意識しよう!
大切なあなたの人生の質をこれ以上悪くしないためには感情をもう少し意識してあげることが大切です。
怒りの感情も適量なら問題ないのです。
「食べ過ぎ注意!」と同じような感覚で認識しておくと良いかもしれません。
人間は習慣の生き物です。
良いことも悪いことも、無意識に繰り返しています。
朝起きてから、夜寝るまで、知らず知らずに毎日似たような思考や行動をしているのです。
朝起きたら、カーテンを開けます。
光を浴びて「朝だな……」と改めて実感します。
トイレに行って、顔を洗い、歯を磨きます。
この辺までは、だいたいみんな同じだと思います。
人によって若干違うと思いますが、それはそれとして、みんな毎日、それを自然に繰り返していると思います。
この習慣は良いことですよね。
誤解しないように釘をさしておくと「習慣=悪」ではないですからね。
良いことはどんどん習慣化して、無意識にできるようにした方が便利です。
今お話しているのは、感情のお話なのですが、これも実は習慣化しているのです。
自分の感情って無意識レベルで動いていることが多いので、案外自分では気づかないかもしれません。
でも、無意識レベルで習慣化されていたら、その無意識レベルの習慣化された感情パターンがもたらす影響も計り知れないということです。
たまに、いつも不機嫌そうな顔をしている人っていますよね。
その人が実際、どういう感情なのかはわからないですが、見ているこちらとしては、ちょっと近寄りたくないですよね。
なんか、こう、巻き込まれそうですものね、トラブルに。
そうすると、習慣化されていて毎日なことなので、できるだけ事前に距離を置こうと思ってしまったりしませんか。
逆に毎朝、さわやかに挨拶をしてくる人はどうでしょう。
さわやかな風が吹いていて、こちらまで、さわやかな気分になってきますよね。
さわやかな気分を提供してくれることが習慣化されていたら、こちらも自然に「また会いたいな」って思うようになりますよね。
冒頭でお話しましたようにイライラの感情も度が過ぎると嫌われるという話に戻ってきました。
正当な理由があって然るべき相手に対して怒っている分には問題ないかもしれません。
ただ四方八方に怒りを撒き散らしているというのは、路上喫煙者と同罪で、ハッキリ言えば迷惑なのです。
でも、もし、みんなが自分の感情にもう少し意識したらどうでしょうか。
「あ、私、今、イライラしてる……」と自覚できたら、頭を冷やすことができますよね。
もちろん怒りの感情だけでなく、喜怒哀楽どれでも、その気になれば意識できます。
ネガティヴな感情が自分の中にあることがわかれば「深呼吸でもして落ち着こう……」と思えてくるかもしれません。
問題そのものが解決していなくても自分の感情にフォーカスできれば空気が読めるようになるので、その感情を一旦保留することもできますし、逆に出しきることもできます。
選択肢が増えるのです。
感情の細かいコントロール法はさておき、自分の感情に意識を向ける。
この習慣を身につけてみると、人生が変わってくるかもしれませんよ。
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