★明日は我が身!? 社会的弱者と向き合うということ〜介護が与えてくれたもの

弱者

こんにちは。生き物大好きな占い師&理科教員&気象予報士&物書きの金子大輔です。
前回のコロナウイルスのコラムを書くまで、かなり長い間、ご無沙汰してしまいました。

その理由として、母が一気に要介護4になったという事情があります。

とても奇妙な病気でした。
超働き者だった母が突然転倒を繰り返すようになり、あれよあれよという間に歩けなくなり、数か月で起き上がることもできなくなってしまったのです。

神経内科を受診すると「パーキンソン病+大脳皮質基底核変性症or進行性核上性麻痺」と診断されました。

高齢者に多い「パーキンソン病」は薬がよく効き、進行がゆっくりで発症後10年以内に寝たきりになるようなことはまずありません。
しかし、大脳皮質基底核変性症や進行性核上性麻痺などの「パーキンソン症候群(神経難病系)」は薬が効かず、進行も速くて平均4、5年で寝たきりになってしまうとされています。

 

●重なって重なりまくる恐ろしい偶然

パーキンソン病とパーキンソン症候群を同時発症するのはいったいどれくらいの確率でしょうか。
おそらく、普通に歩いているだけで一日に二回車に突っ込まれるくらいの不運ではないでしょうか。

恐ろしい偶然はそれだけではありません。
忠実に伯父(母の兄)のマネをするかのように症状が進行し、転倒して怪我をするのも同じ場所(左の鎖骨を折るなど)というのも大変不気味でした。

あるお稲荷さんへ行き、「見える」と評判の宮司さんに見て頂きましたが、あまり悪いことは言われません。

占い師友だちに占ってもらっても悪い結果は出ず、自分で占っても悪いカードが出ないのです。
スピリチュアル的に、悪いものに憑かれているということではなさそうでした。
※本来は、生死に関わるような健康を占うのはNGです。

弱者

 

●介護で悟った女性の偉大さ

神経難病なんて遠い世界の話と思っていたところがありました。
まさか、身内に突然降りかかってこようとは……。

私と父が介護を担うことになりました。
介護なんて初めてなので、すべてが手探りです。

ジェンダーフリが唱えられて久しく、私自身も「履歴書から性別欄をなくそう」というキャンペーンに署名したくらいであり、性別なんてどうでもいいファクターだと思っていました。

しかし現実に介護と向き合うと、男性は察しが悪く、生活力が低く、どうしても大雑把になりがちで細かいことを考慮するのがとてもストレスフルです。

よく言われるたとえですが、「車で迷わず横浜まで行くことはできるが、冷蔵庫からバターを探してくることができない」のが典型的な男性像なのです。