「生きづらいなぁ」と感じたことのあるあなたに〜親との関係性 〜 その2

生きづらさ

生きづらさの元は
親からの影響です。

しかし、今、貴女はそれに気が付き
どうにかしたいと思ってらっしゃる。

そこが毒親とは違う、大きな一歩です。

自分で自分を褒めて差し上げてくださいね。

毒親は様々なパターンで私たちを
コントロールします。
不健康で過剰なコントロールをするのが
毒親です。

子供の成長を育むためではなく、
子供たちより、自分(たち)を喜ばせるため
子供たちより、自分(たち)を守るため、
子供のためではなく、自分(たち)のためになるよう行動します。

コントロールばかりする親の多くは
この2つの考えを持っています。

■子供は親の所有物である
■子供は親に借りがある

これは、愛のある健康な親でも
思う場合がありますが、
コントロールする親は
「私(たち)の子供だから、私(たち)に借りがある」
と心の底から思っているのですね。

もちろん、産んでくれて育ててくれた親に
感謝することは自然なことだと思います。

感謝したいときはすれば良いと思います。

でもね、だからと言って
自分がその環境で生き抜くために
「感情的な」対価を払う必要は全くないのです。

親はどういう理由であれ
自ら親になる道を選んで親になったのです。

子育てしている方は
子育てが本当に大変なことがわかると思います。

ですが、子育てしながら同時に子供から
たくさんの愛を受け取っているはずなのですね。

親もたくさんのことを学ぶ
貴重な機会なのです。

生きづらさ

親も子供からしっかり対価をもらっているのに、
それは棚に上げて
「子供は感謝しなくてはいけない」と思うのは
コントロールされて育った毒親の考えなのです。

心が健康な親なら
「感謝しなくてはいけない」ではなく
「感謝されるかもしれない」と思うのです。

コントロールばかりする毒親だと

「親の愛が欲しければ、
子供はがんばって親を喜ばせ、
自分の力で獲得しなければならい」との
(そのまた毒親からの)刷り込みがあるので、

当たり前のことのように
自分の子供にも同じことを要求します。

だから
「子供は親を敬うのが当たり前」と
思っているのです。

親のニーズ > 愛情 なのです。

親のニーズが最優先。
なので
子供が親を愛し、
感謝して、
「親ってすごい!」と思い
親の言うことはなんでも聞き、
喜ばせることを必要とし、
期待し、
当たり前のことのように
命じるのです。
このような考え方を正当化できるのは
「子供は自分の所有物である」と
信じているからです。
そう思って何が悪いの?といった心境です。

他にも過剰なコントロールをする親を
一覧にしましたので、
ご自身の親が当てはまるかどうか確認してくださいね。

■ 不健康で過剰なコントロールをする親
自分(たち)を喜ばせ、自分(たち)を守り、自分(たち)のためになるよう行動する親

・ 完全主義の親
・ 極度に過保護な親
・ 独裁的な親
・ 言動が支離滅裂で、子供の頭を混乱させる親
・ 厳格すぎる親
・ 子供をあざけったりバカにする親
・ 権威主義者の親
・ 子供の心を操ろうとする親
・ 粗暴な言葉で子供をののしる親
・ あれこれ細かくかまいすぎて子供を窒息させる親
・ 情緒的に疎遠で、子供に心を開かない親
・ 尊大で横柄な親
・ 子供に絶対譲歩しない親
・ いつも神経がピリピリしていて気が休まらない親
・ 抑圧的な親
・ 人間的な感情を示さない親
・ 子供に対して押しつけがましい親

出典:「不幸にする親~人生を奪われる子供~」
ダン・ニューハース著(玉置悟 訳)

如何でしたでしょうか。
いくつか当てはまるものがありましたか?

当てはまっても大丈夫。
「気づく」ということは大きな一歩です。
現在地がわからないと、目的地の方向もわかりませんからね。

生きづらさ

 

さて、毒親の根底にあるものってどんなことだと思いますか?

それは「恐れ」です。

この場合の恐れというのは、言い換えると
見捨てられ感です。

毒親もそのまた毒親に
いうことを聞かないと見捨てるぞと
コントロールされていたのです。

見捨てられ感がは目に見えるものではないので
自分の感情の中で、大きく亡霊のように
毒親の中に育っています。
表面には出さないし、毒親自体も気がついていないのですが
その見捨てられ感という怖い存在が常に毒親の中にあるのです。
それを直視できないから
子供を使って
自分の傷を癒そうとしているのです。

しかし、その方法では
毒親は自分自身を癒すことは
できない。
傷を深くするだけなのですが
そうは本人はおもわないのですね。

なぜかというと
毒親自身が、その親、もう一つ上の親と、世代間連鎖で
生きづらさを抱えているので
生きることに必死すぎて
自分以外の他人(子供も含む)のことに
気が回らないのです。
自分がされたことを
世代間連鎖させたら
傷が深くなるだけなのですが……
毒親は
「俺はこんなに家族のために一生懸命働いたのに
感謝もされない」
「わたしは家族のために良かれと思ってしていたのに
なぜこんな結果になるのだ」と
悩んでいるかもしれませんが
それは親自身の問題なのです。

親が自分で、なんとかするしかないのです。
私たち子供が
介入することではありませんし、
介入できません。

前回も話しましたが
毒親は
子供を所有物だと思っているから
感情を搾取して
自分の思い通りにし、
自分を満足させて
敬い崇め奉ってもらって当然と
思っているのです。
毒親との関係に悩んでいる貴女がもし、
親に謝ってもらったとしたら、
スッキリしますか?
土下座して平謝りされたら
スッキリしますか?
この質問をすると大半の人は
本当にスッキリすると思えないと言います。

なぜなら、それが親の本心だとは
到底信じられないからなのですね。

 

—— その3へ続く——

 

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