冷えない体を作るための食生活とは(中編) 〜血液サラサラにするためには〜

食べ方として、加熱せずそのままいただくのが、ファイトケミカルを丸ごといただける最善の方法です。

血液サラサラにするためにファイトケミカルを摂ろう

では、どうしたら血をサラサラにしていくことができるのでしょうか?

それは食生活を改善すればできるものなのでしょうか?
はい、できます。
食生活の見直しによって、血のドロドロ度を大幅に改善できる可能性がある、と断言します。

まず、抗酸化物質を意識して摂取するようにしてください。

血液の流れは、酸化した脂質が血液をドロドロにしていることがひとつの要因だからです。

抗酸化物質ってたとえば何を食べればいいの?
抗酸化物質は色々ありますが、私がもっともお勧めしたいのは、ファイトケミカルです。

フィトケミカルとは、植物が外敵から身を守るために自分の体に持っている、自然の化学物質のことです。

具体的には、色、匂い、味。

たとえばトウモロコシの黄色、人参のオレンジ、なすびやブルーベリーの紫、トマトの赤などはすぐに思いつく、野菜が持っている色、です。

その他にもニンニクのあの臭いにおいに含まれるアリシン、ショウガのピリッとするジンゲロール、大根の辛味成分であるイソチオシアネートなど、普段皆さんが食べている野菜にたくさんのファイトケミカルが含まれています。

スーパーマーケットで野菜を購入する時何を買うか迷った時は、色の濃い野菜、色の鮮やかな野菜、匂いのキツイ野菜、を目安にしてみてくださいね。

さらにもうひとつ重要なのは、それが旬のものであるかどうか、ということです。

同じ野菜でも、旬のものとそうでないものとでは栄養価や抗酸化力がかなり違います。
たとえばほうれん草の抗酸化力は2月に収穫する旬のほうれん草は、7月の時より抗酸化力が3倍も違います。
※野菜の機能性(抗酸化力等) に関する研究について(2005年~2009年)delica foods group調べ
http://www.alic.go.jp/content/000063640.pdf

ですから野菜や果物は、旬のものを食べると、より効率的にファイトケミカルを摂取することができます。
夏にほうれん草やカリフラワーを食べるのではなく、モロヘイヤやしそ、ピーマン。
冬にトマトを食べるのではなく、ブロッコリや大根、白菜を摂取することで、栄養価と抗酸化力が一番高い状態で体に入れることができます。

 

アスパラガス、ショウガ、春菊で血をサラサラにしよう

最近の抗酸化力の研究として、ポリフェノール、メラノイジン、ビタミンEに含まれる抗酸化力が高いことがわかってきました。
その中でも特にポリフェノールの抗酸化力が注目されています。

たとえばブルーベリーやブドウにはポリフェノールが含まれていることは誰でも知っていますが、野菜の中でも特に群を抜いてアスパラガス、ショウガ、春菊にはポリフェノール含有量が高く、抗酸化力が非常に高いことはあまり知られていません。

※1参考文献『各種野菜類の抗酸化性の評価および数種の 抗酸化成分の同定』https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1962/41/9/41_9_611/_pdf
この抗酸化力こそが、あなたの血液のサラサラ度を高めてくれる手助けとなります。

食べ方として、加熱せずそのままいただくのが、ファイトケミカルを丸ごといただける最善の方法です。
そうはいっても春菊やショウガをそのままガリガリ生で食べるのは抵抗があるかもしれません。

そんな時はぜひグリーンスムージーに挑戦してみてください。

果物と一緒に摂れば、非常においしく無理なく抗酸化物質を摂ることができます。

もっともシンプルな春菊と柿のスムージーレシピ
春菊 3束
柿 1個(外皮はむかない ヘタは取る)
みかん 2個(外皮をむく)
水 100ml
ショウガ ひとかけ
※すべてざく切りにして一緒にミキサーに入れて撹拌するだけで美味しくいただけます。
柿の皮にもファイトケミカルが含まれています。
ミキサーで粉砕すれば皮も美味しくいただけます。

もっともシンプルな春菊と梨のスムージー
春菊 3束
洋梨1個(へたを取る、外皮はむかない)
リンゴ 1個(へたを取る、外皮はむかない)
ショウガ ひとかけ
水 100ml
※すべてざく切りにしてミキサーで撹拌して完成です。
洋梨も皮の部分を一緒にミキサーに入れて粉砕してください。
リンゴと同じく皮を意識することなく美味しくいただけます。

グリーンスムージーは生の果物と生の葉野菜の組み合わせなので、アスパラはサラダに入れてください。

もちろん加熱はせずよく洗ってから薄くスライスしてサラダに混ぜます。
歯ごたえがあってシャキシャキして非常においしくいただけます。
組み合わせるお野菜はお好きなものを何でもかまいません。
ぜひ自分だけのグリーンアスパラサラダに挑戦してみてください。

 

腸の働きを活発にして血流をよくしよう

腸は私たちが食べたものを常に消化するために働いています。
腸が働くことによって食べ物が消化され、分解され、その時点で熱が発せられます。
ところがなんらかの原因で腸が働かないと、腸の動きが悪くなり放熱もしてくれません。

腸がきちんと動く、ということは、食べ物の消化吸収がスムーズに行われ、栄養素が体の原動力となるエネルギーに変わっていきます。
腸の動きを活発化させるひとつの要素は食物繊維の摂取が鍵となります。

 

前編URL: https://www.el-aura.com/genkilab20171123/

 

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