寒さが身に染みる季節になってきました。
毎年困ってしまうのが体の冷え。
特に冷え性の方にとっては本当につらい冬です。
なんとかこの冷え性を直したいけれど、どうやって直したらいいのかわからない方が大半です。
厚着してみたり、ホッカイロなどのモノにたよったり、あるいは熱いものを食べて一時的に体の内側から暖かくしたり、寝る前にお風呂に入って温まったり。
でも、それらは単なる対処療法でしかありません。
根本的な解決策が見つからない限り、寒くなると、毎年同じような冷え性対策で生活することになってしまいます。
そんな生活から抜け出したくはありませんか?
冷え性の根本原因とは?
太っている人は冷え性の人は少ない、痩せている人は冷え性が多い、一般的な印象としてそう思っている方が多いことでしょう。
確かに太っている人は、冬でも薄着の方が多くいらっしゃいます。
けれどもこれは、必ずしも血の巡りがよくていつも体がポカポカだから、というわけではありません。
また痩せている人が必ずしも血流がよくない、と言うわけでもありません。
冷え性の原因の多くは、血の巡り(血流)と、腸の働きの鈍さによります。
私たちがなぜ、寒い冬でも自分の体を概ね36~37度程度に保っていられるのでしょうか?
それはわたしたちが恒温動物だから、です。
恒温動物は体内で熱を作り出すことができます。
人は、食べ物を食べると、それをエネルギーに変えていきます。たとえばお砂糖を食べた場合、その状態では体はエネルギーとして使うことができません。
砂糖の栄養をブドウ糖というエネルギーに変換して初めて体内で砂糖が役立つのです。
人が食べ物をエネルギーに変えた残りのエネルギーは体温維持に使われています。
その時にとても重要になってくるのが、血行、そして腸の働きです。
血行がなぜそんなに大切なのか? 血行の重要性
人間は体温が下がってくると、一定の体温を保とうとして、体から熱を発します。
ところが外気温が冷たいと、体の表面の熱が放出してしまい、すぐに冷たくなってしまいます。
そのため、その部分を温めようとしてまた体が熱を発します。
その時、血流が体の冷えに重要な役割を担っているのです。
血流が遅いと、熱を運ぶ速度が落ちるため、なかなか体が温まりません。
逆に血流が良いと、熱を素早く運ぶことができるため、体が冷えることなく温まります。
その血流をよくしようとして手軽にできるのが、体をよく動かすこと、です。
足先から心臓に戻る血液は重力の関係でどうしても血流が滞りがちですが、ふくらはぎあたりの筋肉の働きが活発になると血流は足先から心臓のほうへスムーズに流れるようになります。
しかし寒いからといって、朝から晩まで常時運動をしているわけにはいきません。
体を動かしていない状態の時でも、デスクワークをしている時でも、足の先まで温かい状態が理想です。
血流が滞らず、スムーズに流れるためには、血のサラサラ度が鍵となります。
血をサラサラにするには?
血流が良くない場合は、血がドロドロの状態になっているということです。
血がドロドロの状態だと、血流が悪くなり、冷え性がさらに進んでしまう、ということになりかねません。
血がドロドロになるライフスタイルとはいったいどのようなものでしょうか?
以下のような場合、血液がドロドロになっている可能性がありますのでご自身でチェックしてみてください。
冷え性の方でこれらのどれかに当てはまる場合は、自分のライフスタイルを見直すことで冷え性が大きく改善できる可能性があります。
血液のドロドロ度チェック!
□外食が多く、塩分を多めに取っているなと感じている
□毎日たくさんのお酒を飲んでいる
□甘いケーキやクッキー、スナック菓子を毎日食べている
□生野菜(サラダなど)は食べないか、あっても残す
□果物はあまり食べない、好きではない
□よく寝る直前に間食や食事をしてしまう(就寝一時間以内程度)
□食事の時間が不規則だ
□必要以上にたくさん食べてしまう(食べすぎ)
□揚げ物や油物をよく食べている
上記のチェック項目でチェック箇所が多ければ多いほど、血のドロドロ度が高い可能性があります。
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