なぜ「なりたい自分」になれないのか? ~ 脳のしくみから読み解く~

江口

あなたは今、自分の人生に満足していますか?
幸せを感じていますか?

 

あなたがこの世に生まれてきたただ1つの目的、それは、‘’幸せになるため‘’です。

生まれた瞬間から、今この時も、そしてこれからもずっと、幸せで、豊かで、愛に溢れた人生を楽しむために生まれてきたはずです。

決して時間に追われる戦いの人生を生きるためでも、こころを閉ざして人からも社会からも遠ざかって生きるためでもありません。

にもかかわらず、私たちは、檻の中に自らを閉じ込めるような、自分で自分を苦しめる生き方を選択することが、よくあります。

例えば、

〇「なりたい自分」や「理想の未来」に近づくチャンスを自ら遠ざけてしまう。
〇「結婚したい」「恋がしたい」と願っているのに、一歩を踏み出せない。
〇恋愛や結婚で、自分が幸せになれない相手を選んでしまう。
〇自分には合わない、ほんとはやりたくない仕事を転々としている。
〇いつも損な役回りを引き受ける。
〇「死にたい」「消えてしまいたい」気持ちに襲われる。
〇漠然とした不安がつきまとう。
〇お金を楽しく稼げない。自分のために使えない。
〇いつも孤独を感じている。
〇人と親密になると寂しいのに離れちゃう。
〇限界を超えるまで頑張っちゃう。

など……。

いかがですか? 心当たりのあるものはありましたか?

こうした、人生で繰り返されるネガティブパターンに苦しんで、セラピーやヒーリングを受けたり、または自己啓発セミナーなどに参加された方も多いと思います。

「どうして苦しい方ばかり選んでしまうのか?」
「どうして前に進めないのか?」
「どうして変われないのか?」

その理由は、実は脳にあります。

 

ここで、脳のしくみについて、簡単にお話ししようと思います。

動物脳のお話
脳の深いところに、大脳辺縁系という情動や記憶を司る器官があります。
動物たちが厳しい環境を生き抜くために、危険や恐怖を避けるためにはたらくところです。
少しでもルートを外れると捕食されてしまう危険性があるので、毎日決まったルートを移動して、同じものを食べて生きています。

人間脳のお話
ヒトの脳で特に発達した大脳新皮質と呼ばれる器官があります。人間脳とも呼ばれていて、理性や思考、精神活動を司ります。「より幸せに、より豊かに、より愛に溢れた人生を!」と願うときにはたらくところです。

人間にも恐怖を避ける動物脳が備わっていて、なかなか理想の未来に近づけないのは、人間脳で「幸せになりたい!」って願っても、動物脳に刻み込まれた恐怖心が邪魔をして、結局慣れ親しんだ「いつもの世界で生きる方が楽だ」と、ブレーキをかけているってことが原因かもしれません。

どういうことかというと、例えば小さいときに「遊んで~」って親にせがんでも邪険に扱われたり、なにかに失敗をして強く怒られたりすると、そのときの恐怖感が動物脳に深く刻み込まれてしまうんですね。

人間の子どもは、親や周りの大人からの世話なしでは生きていけません。
ですので、小さな子どもにとって親から拒絶されたり強く怒られたりという体験は、生命を脅かされるほどの恐怖体験なのです。

そこで動物脳は、そういった恐怖体験を避けるために(生存するために)愛情を求めることや何かに挑戦することを避ける、という生存戦略を立てるのです。

大人になったあなたが人間脳で「愛されたい!」と願っても、子どものときに傷ついた動物脳が「NO!」と叫んでいる状態なのです。

でも安心してください。
傷ついた脳も癒すことができるという研究報告もあります。

次回以降で紹介していきますね。

 

そらとり自癒力活性サロン
https://cranio-kenko.com/