ホリスティックな見地に立つ健康への新しい考え方「メタ・ヘルス」とは?〜大部分の病気は感情的なストレスから始まります

メタヘルス

前回前々回の記事で、予期せずして天敵に出会ったチンパンジーに起こる心身の変化から始まり、あなたにも起こり得る状況を考えていただくことで、
危機的状況に置かれて心がストレスを受けた時、どうにかそのストレスを解決しようと身体が変化を起こす
ことをご説明しました。

これが、メタ・ヘルス基本理念に繋がってきます。

メタ・ヘルスでは、ほとんどの病気について
何らかの危機的な出来事が起こり、心が大きく動揺することが病気の始まり
だということが見出されており、これが、
3.人生におけるトラウマ的イベント:「病気」のプロセスの始まり
です。

心がショックを受けて揺れ動いた時、心と直接に繋がっている身体はストレスに対応してすぐに変化を生じます。
それは私達の意識のプロセスを飛び越えた本能的な変化であり、止めることができません。
つまり、否応なしに起こるプロセス。
心がストレスを受けて大きく変化しているのに、身体が平常状態を保つことはありえないのです。

これはご自分の経験を思い出していただければ、簡単にご納得できると思います。
大きなイベント(大勢の人の前で話すなど)を控えて緊張している時に、心臓がドキドキしたり手足が震えたり、あるいは冷汗が出たり。
それは止めようと思っても止められなかったはず。

メタヘルス

 

そしてもう一つ。

身体が変化する目的は、厳しい状況下におかれた個体(私達)が問題を解決し、生き延びる可能性を大きくするため。
再度振り返りますが、甲状腺ホルモンの例がそうでしたね。
いつ上司から攻撃されるか分からない環境でやっていくためには、たくさんのエネルギーが必要でした。
そのために甲状腺は腫大し、多くのホルモンを産生したのです。

このことから、病気と受け取られている身体症状にはちゃんと意味があるということが分かります。
つまりこれが基本理念の最初の項目、
1.身体症状:生物学的に意味のある反応
です。

いかがでしょう?
ひょっとするとあなたの心の中で、「ちょっと待てよ」という気持ちが生まれているかもしれません。
● この場合、心のストレスから身体(甲状腺)が変化したのは理解できる
● だから甲状腺ホルモンが多い状態に意味があるのも納得できる
● でもこれって、どんな身体症状にも当てはまるの?

実は、一部にトラウマ的イベントから始まらない病気、すなわち心の動揺から始まらない病気も存在します。
が、大部分の病気は感情的なストレスから始まります。
すなわち、身体症状に意味があるのです。

例えば、
咳、頭痛、腰痛はもちろん、耳鳴り、めまい、下痢
など。
さらには
花粉症、糖尿病、リウマチから癌などの悪性腫瘍
まで。

これらすべての症状は、意味を持った身体の反応です。

メタヘルス

 

では、どんな意味を持っているのか?

それに答えるのが、つまりそれぞれの臓器に関して具体的な意味を教えてくれるのが、メタ・ヘルスなのです。

ちなみに甲状腺は?
メタ・ヘルス的に甲状腺に関連する感情的ストレスはいくつかあるのですが、代表的なものは
しばしば無力感に触発される「自分は邪魔なもの・嫌なものを取り除くことができない」
葛藤です。
嫌な上司を人生から排除できない状況を考えると、腑に落ちる内容ではありませんか?

さあ、一連のメタ・ヘルス紹介記事も終わりに近づいてきました。
次は全体のまとめに進みましょう。

 

11月23日(土) メタ・ヘルス 症例から読み解く健康と心のセミナー
https://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=2617

11月23日(土)・24日(日) メタ・ヘルス 個人カウンセリング
https://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=2618

 

《野波美穂(のなみ みほ) さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/nonamimiho/?c=182619