メタ・ヘルスをご紹介するためのこのシリーズも、今回が最終章です。
これまでの記事で、メタ・ヘルス基本理念の1から3までをご説明しました。
10項目のうちのたった3つですが、あなたの健康に対する概念を変えるには充分だったのではないでしょうか。
このシリーズの最初の記事で、身体や病気、健康に対して多くの人が持っている観念を挙げましたね。
● 身体は機能不全、不具合を起こす
● 不具合の結果だから、出現する身体症状は間違い
● そのため、健康になるためには症状を消さなくてはならない
といったものです。
でもその後の記事で、上記とはまったく異なるメタ・ヘルス独自の考えに触れていただきました。
主なところでは、
● 人間は心・身体・魂(とそれ以上)を含む存在
● 健康は、上記の要素に社会的環境を加えて包括的に考える必要がある
● 不可分と共時性の理念により、心の変化に応じて身体が反応する
● 身体の変化は、ストレスに対処し個の生存を高める目的を持つ
つまり
身体はいつでも心(思考・感情)に反応し、当人が問題を解決して生き延びる可能性を高めるために変化しているのです。
その変化(=身体症状)に対して私達は病気というレッテルを貼り、間違ったものとみなしているのです。
身体は、決して持ち主を裏切ることはありません。
不具合を起こしたり、暴走してコントロールがきかなくなることもありません。
身体は私達の意識の及ばないところで独自の叡智に従い、私達に利益をもたらそうと変化を起こしているのです。
ここまで来ると、最初の記事に挙げた
症状は秩序正しく働いている身体が表現しているプロセス
の意味がご理解いただけると思います。
そうすると、喉の腫れや肩の痛み、湿疹が出た時のあなたの思考・感情・行動はどうなるでしょう?
最初の記事で挙げたものとは違ってくるのではないでしょうか。
おそらく、否定的な思考や感情にとらわれるのではなく、
● 「どうして身体がこんな変化をしたの?」
● 「身体が自分に語りかけているのは何?」
● 「問題を乗り越えるために、私はどうすれば良いの?」
といったような、身体を信頼してそのメッセージをご自分の癒しや成長に結びつけようとする積極的な態度が生まれてくるのではないでしょうか。
今後、大きな観点からご自身をみて、包括的な健康を目指す方々が増えてくるはずです。
おそらく、この記事を読んでくださったあなたも、その中の一人なのでしょう。
そういった姿勢をサポートし、身体症状の感情的意味を解き明かすのに有用な示唆を与えられるのがメタ・ヘルスなのです。
駆け足になりましたが、メタ・ヘルス紹介記事をこれで締めさせていただきます。
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。
あなたが大いなる存在としてのご自分に気づき、心・身体・魂・社会的環境すべてにおいて調和と発展への道を歩まれることを心から願っています。
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